岩波講座 東南アジア史〈2〉東南アジア古代国家の成立と展開

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000110624
  • NDC分類 223
  • Cコード C3322

出版社内容情報

10世紀前後から,東南アジアの古典世界を象徴する諸王朝が次々に形成され,独自の文化が展開する.各地に残された巨大建造物は何を語るか-そこに凝縮された精神価値の体系を探りつつ,この時代を世界史の文脈から綴る.

内容説明

10世紀前後から、東南アジアの古典世界を象徴する諸王朝が次々に形成され、各地に独自の内発的文化が展開してゆく。アンコール・ワット、ボロブドゥール、パガン等々―同時代のインドや中国にも肩をならべるものがない、深淵な調和のとれた建造物―そこに凝縮された精神価値の体系を探りつつ、この時代を世界史の文脈の中で綴る。

目次

総説(自国語で高らかに綴る歴史;「交易の時代」に向かって発展するアジア地域間交易;農業国家の勢力拡大と農民の動員 ほか)
1 東南アジア歴史圏の形成(10‐13世紀)(唐宋変革とベトナム;アンコール=クメール時代(9‐13世紀)
パガンの歴史 ほか)
2 東南アジア史の分水嶺(13‐15世紀)(「ベトナム史」の確立;シンガサリ=マジャパヒト王国;前期アユタヤとアヨードヤ ほか)

著者等紹介

石井米雄[イシイヨネオ]
1929年生。神田外語大学学長

石沢良昭[イシザワヨシアキ]
1937年生。上智大学アジア文化研究所所長
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感想・レビュー

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bapaksejahtera

15
近代的な国民国家の常識で見る過ちに陥り易い東南アジアの歴史。知識の乏しい読者には学問的正確性は一先ず置き、国毎の歴史の入門編を先に読む方が解り易いのだろう。本書では11世紀位から西洋との接触が始まる15世紀位迄を扱う。大陸部については「マンダラ」的と言われ明瞭な領域性は伴わない乍ら、今日の国家群を構成する諸民族が出揃う。島嶼部はマレー人を中心とするオーストロネシ人に華人が入れ込み、交易国家が変遷する。遠くチベットから流れてきたビルマ族、この時期に古代自国語により印度文化を咀嚼したジャワ人国家群が興味深い。2023/02/21

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