内容説明
・気鋭の社会学者が古今東西の子育て本を読み解く!
・子育て本を通して見えてくる現代の育児、そして社会とは。
小児科医や専門家による指南書、作家が自らの経験を綴ったもの、「男性の育児」を論じたもの──巷にあふれる「子育て本」とはいったい何か。自らも三児の母である社会学者が読み解く。
目次
はじめに──大人になれない時代に子どもを育てるということ
Ⅰ 「母親」に寄り添う子育て本
伊藤比呂美の育児エッセイ
「産後クライシス本」のすすめ
O・ドーナト『母親になって後悔してる』
Ⅱ 読み継がれてきた子育て本
松田道雄『育児の百科』
『スポック博士の育児書』
羽仁もと子『おさなごを発見せよ』
渡辺徳三郎『福澤諭吉 家庭教育のすすめ』
糸賀一雄『福祉の思想』
Ⅲ 子育て本が映す現代社会
「父になる」本 あれこれ
中室牧子『「学力」の経済学』
「魔法の言葉」、「幸せになることば」
信田さよ子『後悔しない子育て』
Ⅳ 「普通」を問い直す子育て本
異文化の子育て
オランウータンの子育て
朴沙羅『ヘルシンキ 生活の練習』
『不登校──親子のための教科書』、『「学校」ってなんだ?』
栗田隆子『ハマれないまま、生きてます』
あとがき




