内容説明
戦後70年記念ノンフィクションノベル。
十河信二なくして新幹線は開業せず。
新幹線開発計画に対する反対派との戦い、莫大な資金不足、苛烈な労使問題、相次ぐ大事故……。崖っぷちに立たされても「世界一の鉄道をつくろうじゃないか」と叫び続け、揺るがぬ信念を貫いて新幹線を走らせた男、第4代国鉄総裁十河信二の物語。知られざる新幹線誕生秘史。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こだまの本棚
10
p60まで、2021/11/28
デューク
4
「船のようにたくさんの人を乗せて、空を飛ぶように地上を走る乗りものは、まだこの地球上で、だれも見たことがなかったのである」。世界に類を見ない超特急、新幹線をつくりあげた男の記録。 今でこそ当たり前になった新幹線という風景を、まだ誰も見たことのなかった時代の物語。まるでコロンブスの卵のように、当時の人からすれば夢物語でしかなかった新幹線。愚直に、泥臭く、大仕事をやってのけた男の生涯は、刮目に値すると思う。おすす2018/10/07
くれの
3
大願を叶えんと奮闘する主人公らの侠気に武者震いの連続でした。彼の二期八年の総裁期間を隈無く記したノンフィクションノベルには圧倒されるばかりです。こんど東京駅19番ホームのレリーフを見に行こうと思います。2017/03/06
takao
1
ふむ2021/11/10
wakazukuri
1
頑固で太っ腹で温情豊か。最後は涙がでた。こんな上司がいたら、思いっきり仕事ができるだろうな。この人、第4代国鉄総裁十河信二なくして、新幹線は開業しなかっただろう。新幹線開発計画に対する反対派との戦い、莫大な資金不足、苛烈な労使問題、相次ぐ大事故により辞任に追い込まれながらも、「世界一の鉄道をつくろうじゃないか」と叫び続けた。揺るがぬ信念を貫いて新幹線を走らせた男の物語。新幹線誕生までの歴史が綴ってあり、とにかく引き込まれた。 2016/04/25