プロジェッティスタの控えめな創造力 - イタリアンデザインの静かな革命

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プロジェッティスタの控えめな創造力 - イタリアンデザインの静かな革命

  • ISBN:9784766429855

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内容説明

達意のデザイナーは、達意の観察者だった。
ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリ──
デザイン黎明期の戦後イタリアで建築家やデザイナーとして生きた彼らは、自らを「プロジェッティスタ」と称した。
人びとの暮らしに寄り添い、人間的なクリエイションに心血を注いだ探究者たちの理念と行動、そしてその継承可能性に迫る。

「私たちは生きる喜びをどこに忘れてきてしまったのだろう。
観察し、考え、自らの手でつくってみること──
そこから生まれる“控えめな創造力”こそが、今、私たちの世界に必要なのかもしれない。」
──大西麻貴(建築家)

目次

第1章 物の時代の終わり──世界から手を引いた人間の肖像
第2章 創造力の現在──危機的状況と可能性
第3章 「物」という歴史を繙く──物を言語として読みとる作り手たち
第4章 やることで理解する──包括的な知性/創造力の回復を目指して
第5章 根源への下降──技術至上主義からの脱却
第6章 20世紀のブリコラージュ──未開社会起源の控えめな創造力
第7章 透明さへの衝動──控えめな創造力の中に蠢く合理主義の思想
第8章 「誘導の科学」というパンドラの箱──コミュニケーションの技術化の果てに
第9章 日本にもたらされたプロジェッタツィオーネ──城谷耕生の仕事
第10章 拡大された創造力論へ──自然を創造力の主体として受け入れる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Go Extreme

1
創造力の危機的な衰退 創造プロセス軽視と時間の質の喪失 評価されない労働 シャドウ・ワーク 手触りや存在感の喪失 透明社会 情報化による現実世界との乖離 頭と手の分離 暗黙知と明示知の欠落 専門化による総合的能力の喪失 消費社会におけるホモ・ファーベルの喪失 形式化した伝統 本質の喪失 画一化された教育 主体的学習の欠如 環境に根差す創造力の木 人間中心ではない創造力 控えめな創造力 プリコラージュ レディ・メイドと見立て 進化としてのデザイン 透明さ 創造者の倫理性 歴史の一部としての物作り2025/05/16

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