内容説明
人とお金と人生について学べるビジネス小説!
コスメ業界で働く加藤スミレは、リモートでゆるく働く毎日にどこか物足りなさを感じていた。そんなスミレにあるとき、上司から突然の「クビ」宣告が。絶望するスミレだったが、ハローワークや周囲の人の話を聞くうちに、かつて「起業したい」と感じていたことを思い出す。昔から本が大好きだったスミレ。これはもしかして「好きなことで生きていく」に挑戦できるラストチャンスでは? 転職先も決まらず背水の陣となったスミレは、意を決して起業家の知り合いを訪ねてみるが……。
スキルも人脈もお金もないスミレは、本への熱い「想い」だけで起業できるか!? 貧困、孤独、どん底から這い上がり夢を実現させた女社長の唯一無二のスタートアップ奮闘記! キャリアや恋愛に悩みながらも、資金調達や仲間集めといった困難のひとつひとつに体当たりで立ち向かっていくパワフルな主人公の姿をリアルに描く。
電通での激務を経てオンライン書店「Chapters(チャプターズ)」を起業した著者が、これから起業を考える全ての日本人に贈るビジネス小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
228
勤めていた会社を突然クビになり大好きな本の選書サービスに本腰を入れて乗り出していく29歳の独身女性・加藤スミレの奮闘の日々を描くお仕事小説で、著者の経験を踏まえた自伝的小説のようにお見受けしますね。厳しい今の世の中で何度も困難にぶち当たりながらも不安と戦いながら自分を信じてへこたれず様々な人々との関わりの中で生きる道を模索するヒロインに我が事のように感情移入して夢中で読み進み冷静さを失わず着実に前進し夢を叶えてゆく姿に強い勇気をもらえましたね。次は恋愛での彼女の幸せを祈りますね。#NetGalleyJP2024/04/11
ゆみのすけ
28
Chaptersを起業した著者が書いた選書サービスの会社を起業するまでの話。著者の経験譚も含まれているだろうストーリーで興味深く読んだ。起業するにはどんな準備が必要で、どのように資金繰りをし、どのように進めていくのか。耳慣れない語彙も主人公のスミレと一緒に起業準備を進めているような気持ちで、焦り、苦しさ、喜びを味わいながら読めた。とにかく読むと主人公のパワーと元気をもらえ、自分も頑張ろうという気持ちがむくむくと湧いた。2024/05/12
ゆずな
17
YouTubeでChapters(本を通じたマッチングサービス)のチャンネルを見て森本さんのファンになり、読んでみた。彼女が本の感想を話すときのワードチョイスが好きで。所謂職業小説家のお仕事小説とは味が違って、女性としては共感が多くさらっと楽しめた。ちょっとした仕事観や恋愛観が「わかる」の嵐。シンプルな表現だからこそ、わかりやすい。「これまで仕事が忙しいと恋愛に逃げてきた自分が、仕事で恋愛の悩みを癒すなんてちょっと信じられなかった。」(P151)仕事と恋愛の絶妙な関係とか、等身大の恋愛ができない感じとか。2024/03/18
コンチャン
16
勤めていた会社からクビを宣告され、就職に行き詰まり、最終的には本が好き、という気持ちから新しいサービスの立ち上げを目指して起業する、というビジネス小説です。著者自身も本に関わる仕事をされていることから、かなり実体験が組み込まれた内容になっているものと推測されます。実際にそうでなくては書けないようなリアリティのある描写もあって、説得力はかなりのものでした。2024/05/27
キタ
15
Chaptersを起業した著者の実体験が満載?な物語。 素直な感情が露呈されていて、自分が起業した時に比べてなんて一生懸命もがいてるのかって感動しました。 創業当初お金がなくて、飲み会や人の付き合いを避けるなってお話は、他の起業物語の本には載ってないけど、起業当初あるあるだと思った。 この辺のお話はリアルなんだろうなぁ。 今少し低迷してる、これからを模索してる人はにはオススメです。2024/06/13