内容説明
日本は、「難民鎖国」なのか。
日本は、難民政策をとりながら、いかにして出入国管理における国家主権を維持してきたのか。
「庇護希望者」に、いかに救いの手を差し伸べるか。
戦後日本の出入国管理政策の政策形成プロセスの検証から明らかにする。
本書は、庇護希望者の出入国管理という意味で「難民保護」を捉え、その変遷に焦点をあてる。
本書の問いは、「なぜ日本は難民政策をとるのか」である。
政策の転換期に着目し、時代ごとに再構築される日本の難民保護の特徴を明らかにしながら、その答えを導き出す。
そのために、本書では、特に、日本という国家が、どのようにして難民保護を検討してきたのか、また、どのような言説が政策に反映されたのか、を政策形成過程から明らかにする。
最終的には、日本の文脈から、庇護をめぐる難民研究、国境を越える人の移動をめぐる移民研究に対して学術的示唆を提供するとともに、今後の日本の難民政策の見直しに向けた政策提言を行う。
目次
序 章 日本の難民保護を問う
第1章 難民研究・移民研究と国境を越える人の移動
第2章 難民保護の前史
第3章 インドシナ難民の保護から難民認定制度の成立へ
第4章 難民認定制度の再検討
第5章 「送還を促進すべき者」と「保護すべき者」
終 章 日本の難民保護
註/あとがき/参考文献/索引
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