児童精神科医が語る あらためてきちんと知りたい発達障害

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児童精神科医が語る あらためてきちんと知りたい発達障害

  • ISBN:9784766429176

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内容説明

「発達障害」を知りたいすべての人に

そもそもどんな障害なのか、「治る」ものなのか、周りの人たちはどうしたらいいのかーー
日々子どもたちの診療にあたっている児童精神科医がわかりやすく解説。本田秀夫氏(精神科医)推薦!
*こんな人に読んでほしい!*
・発達障害について基本から知りたい人
・子どもの発達が気になっている人
・「自分も発達障害かも……」という不安がある人
・発達障害の薬物療法について知りたい人
・障害のある人たちへの配慮や支援について学びたい人

目次

第1部 あらためて、発達障害とは?
第1章 発達障害という「社会現象」
第2章 発達障害の歴史1──ADHDの誕生
第3章 発達障害の歴史2──自閉スペクトラム症の「原因」
第4章 発達障害の歴史3──「スペクトラム」とは何か

第2部 素朴な疑問
第5章 発達障害は治りますか?
第6章 発達障害は遺伝しますか?
第7章 薬物療法は必要ですか?
第8章 薬物療法、どうすればいいですか?

第3部 発達障害とコミュニケーション
第9章 発達障害とコミュニケーションスタイル
第10章 良いコミュニケーションを育てるために
第11章 発達障害を「カモフラージュ」する人

第4部 前向きに捉える
第12章 「診断を活かす」ということ
第13章 「やればできる、でも難しい」こと
第14章 「褒めること」の持つ意味

第5部 周りの人にできること
第15章 「自然な配慮」とは
第16章 「公平」と「平等」
第17章 目的の共有
第18章 「気づき」から理解へ

コラム
・「グレーゾーン」という言葉
・「LD」への支援
・「ギフテッド」の子どもへの支援
・「インクルーシブ教育」が目指すもの
・活用したい「構造化」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

12
児童精神科医の医師が書いた発達障害に関する本。主に児童の保護者に向けて書かれた内容だと思うのですが、基本的な知識や歴史といった背景から、日常生活での困りごとについてのアドバイスや今後の展開まで、分かりやすく書かれていて良かったです。2024/08/22

naolog

9
図書館にて。色々な研究を割と分かりやすく紹介している。特に、第14章「褒めること」の持つ意味、が興味深い。自分も嫌嫌やった仕事で社交辞令的に褒められるとイライラして不快になる。やってほしい行動を増やすための「褒め」だが、そうはいかない。相手に共感することの難しさ。2024/08/13

n___syu.

5
きっと発達障害の人がたくさん周りにいて、「常識」がなくなってきた。大半は、、、くらいに考えるようにしてる。言わなきゃわからない、言っても伝わっていないことが沢山ある。周りの人が理解していくことが大切。そして、その周りの人を守る支える環境が必要。配慮が必要なのは当たり前、特別なことではないと、、2023/11/30

naohumi

5
発達障害の概念、医療との関連、環境、支援についてとそれぞれのカテゴリー毎に筆者の思考が垣間見れた。 特に自分が意識したいのは「合理的配慮」。公平さに拘るあまり、その人の特性を理解する事の意識が弱くなっていないか。ニーズを基に支援の配慮ができているのか。これらを問うていくと、自分以外にもチーム支援の壁にもぶち当たる。 支援されるその人を知り、時々は特別になってしまう、その支援。これについては、個別支援として深める大切さに気付かされた。その中で集団の権利擁護は阻害しないように。2023/11/05

鳩羽

5
発達障害について、社会現象として、診断の歴史として前提を確認しながら、それは遺伝なのか治るのかという気になる点に慎重に答えつつ、どのように発達を見守り成長させていくかまでをまとめた一冊。文字がぎっしりに見えるが、文章は平易で、不確定なことを言い切らない誠実さがあり、読みやすい良書だと思う。グレーゾーンやギフテッドについてはコラムにとどめ、投薬についてや、そもそも個性なのでは論、配慮はどのようにどのくらい為されるべきなのかについて書かれているところは、とても現実的だった。2023/10/18

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