現代日本の消費分析 - ライフサイクル理論の現在地

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現代日本の消費分析 - ライフサイクル理論の現在地

  • 著者名:宇南山卓【著】
  • 価格 ¥7,480(本体¥6,800)
  • 慶應義塾大学出版会(2023/08発売)
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  • ISBN:9784766428957

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内容説明

家計行動を体系的に理解する

日本の家計はどのように消費を決定しているのか。
本書では、消費税率引上げ、特別定額給付金の消費刺激効果、児童手当給付問題、老後の生活資金の不足問題など、わが国の消費にまつわる多様な現象を「ライフサイクル理論」を用いて一貫した視点から分析している。経済環境の変化がどのように家計行動を変えるのか、そのメカニズムの解明を試みる意欲作。
①「消費のライフサイクル理論」の今日的な意義と目的を、総合的に理解すること。
②ミクロデータを用いて、ライフサイクル理論の家計消費行動における実証分析をまとめること。
③日本の家計消費に関する課題や政策的介入の可能性、将来像についての知見をまとめること。
この3つが本書の大きな目的であり、著者は過去10 年以上に亘って、日本のデータを用いたライフサイクル理論の実証研究を重ねてきた。ライフサイクル理論の実証は、今日の応用計量経済学の中心テーマの一つであり、ミクロ計量分析の理解を深めるうえでも大いに役立つであろう注目の一書。

目次

第Ⅰ部 消費の決定理論
第1章 消費のライフサイクル理論
第2章 所得の不確実性と消費
第3章 異時点間の消費の代替
第4章 利子率と日本の消費
第Ⅱ部 ライフサイクル理論の検証と拡張
第5章 ライフサイクル理論の検証
第6章 退職消費パズル
第7章 過剰反応と流動性制約
第8章 ライフサイクル理論のフロンティア
第Ⅲ部 現金給付の経済学
第9章 消費刺激の経済学
第10章 児童手当の効果
第Ⅳ部 家計収支の把握
第11章 公的統計における家計収支
第12章 新しい家計収支データ
第Ⅴ部 貯蓄の決定要因
第13章 ミクロとマクロの貯蓄率
第14章 人口動態と貯蓄

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
ふむ2024/09/25

wat0072007

1
現代日本の消費が決定されるメカニズムをマクロ経済学の重要な構成要素であるライフサイクル理論を基に分析するというのが本書のねらい。ライフサイクル理論の概要、消費の決定理論、家計収支の把握、消費の裏側である貯蓄の決定要因と展開され、「高齢期の所得が低下したことで高齢期の貯蓄率が低下したことがマクロ貯蓄率を低下させた、という発見は分析のゴールではなくスタートだ」という言葉で締められている。2024/07/14

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