内容説明
島根県出雲市にある療育支援施設「ゆめの森こども園」。
そこでは、感覚過敏などで学校に行かれなかったり、生きづらさを感じている子どもたちが、食と関わりによって本来の輝きを取り戻し、いきいきと学校に戻っていくなど、目覚ましい変化を見せています。
そこには、25 年の保育経験を持つ著者の、目の前の子どものSOSを読み取る目と、子どもたち、そしてその家族を、スタッフ一丸となって大きな愛で見守る取り組みがあります。
家庭を巻き込んでの食の改善と、関わり方を変える取り組みで、子どもたちが劇的に回復していく様子を、お母さんの手記と著者の解説で追う実例集。
著者と共に取り組む小学校校長との対談や、著者に寄せられる質問・相談への回答を掲載。
実例と具体的な対応策がつまった本書は、「発達障がい」と診断されたお子さんを持つ親御さんだけでなく、子どもの教育や指導に関わるすべての人に読んでいただきたい本です。
ゆめの森こども園で実践している食の取り組み、ミネラル補給食のレシピつき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
29
感覚過敏からくる問題行動や不登校の原因はミネラル不足の食事にあった! 「発達障がいは脳内のアレルギーが原因」「アレルギーなら食で改善する!」と、ゆめの森こども園代表の前島さんの実践が盛りだくさん。向精神薬の副作用にも触れており、食事で断薬や減薬をし、やがてクスリがなくても落ち着いて過ごせるようになっていった子どもたちの実践も。 やっぱり安易にクスリに頼ってしまうのは根本的な解決にはならないと考えさせられた。人間の身体は、その人が食べたものによってつくられているんだよね。日々の食を大事にしたい。2019/12/22
ムーミン
22
日々の貴重な実践の積み重ねを読みながら、教育の場で大事にしたいことが、そしてヒントになることがたくさん散りばめられていました。2022/09/16
龍馬
1
「発達障がいの子どもの行動が食べ物に含まれるミネラルによって改善される」という新しい発見を与えてくれた本でした。「食べた物で自分の身体がつくられる」ということは考えてみれば当たり前だけど、薬に頼った現代社会で意識されることは少ないと感じる。体にも環境にも優しい食生活を少しでも送れるようにしていきたい。2021/04/08
pocky
0
真剣に本気で子どもと向き合っていることが伝わってきました。”食”にこだわっていても、ここまでやっている園はないのでは?と思う。実際に見学に行ってみたい。2023/07/21