内容説明
古典的名作から現代の傑作まで、ショートショートの旗手・田丸雅智がこよなく愛する24作を編んだSSのベスト版!
著者等紹介
田丸雅智[タマルマサトモ]
1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒。2011年、『物語のルミナリエ』(光文社文庫)に「桜」が掲載され作家デビュー。12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。15年、ショートショート大賞の立ち上げに尽力し、審査員長を務めるなど、新世代ショートショートの旗手として精力的に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itoko♪
65
田丸さん初読み、と思っていたら…田丸さん選出のショートショートだったんですね。短いながらも独特の個性を放つ作品ばかりで、中には理解が及ばない作品もあり、読みづらく感じました。ショートショートと言えばこの方!の星新一さんは、やはり安定しています。高井信さん『シミリ現象』江國香織さん『草之丞の話』が好みでした。2016/06/30
そうたそ
58
★★☆☆☆ ショートショート作家田丸雅智が様々なショートショートの名作を選りすぐったショートショートアンソロジー。ショートショートというか掌編のようなものまであり、実に様々。星新一のような小気味いい起承転結を味わえるものばかりがショートショートではないというのが分かる一方で、こうやって一通り読むとやはり星新一の偉大さを実感する。様々な作品を味わえたが、やはり星新一のショートショートが一番好きだなあ。後は、江坂遊・筒井康隆・小松左京・井上雅彦辺りの定番どころ。そしてやっぱり川端康成の掌編は素晴らしい。2016/10/15
Tenouji
27
星新一の「鍵」が読めて良かった。人生の真実を凝縮したような感動がある。カフカの「掟の門前」のようだが、こちらは明るい。その他、北野勇作氏、太田忠司氏の作品あたりが好みかなぁ。藤井太洋氏のSF作品「不滅のコイル」も良かった。2016/06/15
踊る猫
24
当たり前なのだけれど、発想の奇抜さで読ませる人も居れば展開の読めなさで勝負する人も居る。詩的なレトリックが持ち味の人も居るし、そこはまあ様々……どの作家のものも興味深く読んだのだけれど、やはり星新一に鍛えられた井上雅彦氏や江坂遊氏、安土萌氏といった方が完成度は高いように感じられる。しかしその星新一の作品はやはりと言うべきか、信じられないほどの短さの中に神話的とさえ言えるスケールの大きな話を閉じ込めて、別格のようにも思われた。もっと人選に意外性が欲しかった反面、実力派を手堅く揃えているとも読める。得した気分2016/08/13
マカロニ マカロン
23
個人の感想です:B。編者の田丸雅智さんの「はじめに」にあるようにショートショートといえば星新一さんが連想されるが、本書では20人の作家による24編を掲載。ショートショート賞を受賞した作家の作品の他に、谷川俊太郎さん、稲垣足穂さん、別役実さんと言ったベテランの作品もそれぞれ特色があって楽しい。私が好きなのは最後の10文字に戦く『固い種』(泡坂妻夫)、余韻がある『草之丞の話』(江國香織)。川端康成さんの『バッタと鈴虫』を読んで、650頁近くあって敬遠してきた『掌の小説』を読んでみたくなった2023/02/01
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