【紀伊國屋ホール】 水木英昭プロデュース公演「SAMURAI挽歌Ⅲ」~ラストサムライ Code.J~(2013年6月15日~23日)※本公演は終了しました。
水木英昭プロデュース公演 「SAMURAI挽歌Ⅲ」 ~ラストサムライ Code.J~ |
■日程 2013年6月15日(土)~23日(日)
■構成・脚本・演出・出演 水木英昭
■脚本 松田環
■出演
津田英佑 植木豪 野久保直樹
鈴木拡樹 兼崎健太郎 ほか
■挽歌という語源を調べると「中国で葬送の際、柩を挽くときに歌った歌。またはそれが転じた哀しみの唄、楽曲」と出る。
私は元々、男のヒロイズムを描きたく芝居を作り始めた様なものである。
私が育った昭和という時代は、日本全体が戦後の復興を遂げ、日本が一番勢いづいてた時代背景もあり・・・
数え切れない程のヒーローが存在した。
そのほとんどが恵まれない過去を持ち、何かに向かって戦わざるを得ない宿命を持つ孤高のヒーロー達だったように思う。
そんな弱きを助け強きを憎む、何処か・・・もの悲しいヒーロー達に勿論私も心を鷲掴みにされ、夢中になっていた。
そんな男たちが放つ言葉の一言一言が格好よく切なく、少年の俺には何処となくメロディーのようにも聞こえ、一番心に響く格言だった。
兎に角、格好よかったんだ。
いつか燃え尽きたいと思いましたよ。真っ白になるまで・・・
俺は、そんなヒーローに憧れ・・・男の美学が形成されていったのだ。
そして大人になり、また一人歴史上の実在したヒーローを知る事になる。
坂本龍馬である。
日本人でこの人を知らない人はいないという位の有名人であろう。
この御仁もまた、成り上がり心を強く刺激する悲しきヒーローだった。
私が、幕末という時代の興味と創作意欲が掻き立てられる、当然の成り行きであったのだ・・・
決して歴史上の有名人達が主人公ではなかったSAMURAI挽歌シリーズ。今回もそうかもしれない。ただ・・・それこそが私のヒロイズム。
孤高のヒーロー達へのオマージュとして描かせていただいた。
幕末時代劇として描くSAMURAI挽歌ファイナル。
御仁が未来へ続く夢を馳せた海を大事な舞台とし・・・
大いに笑いに包まれた挽歌・・・
哀しみの唄をこのシリーズの葬送も含め奏でたいと思う。
燃え尽きて・・・真っ白になる為に。 水木英昭
■日程表
《チケット情報》
■チケット発売 3月20日(水) ■前売券取り扱い |
■お問合せ 03-3377-5666(平日11:00~19:00)