2010年10月25日

11月2日(火) 第75回 紀伊國屋サザンセミナー 朝日出版社+紀伊國屋書店「じんぶんや」PRESENTS 上野千鶴子×森 達也×加藤陽子 「戦争の論理」が駆動するとき ―かつてとこれからの「命の問い」をめぐって―

朝日出版社+紀伊國屋書店「じんぶんや」PRESENTS 上野千鶴子×森 達也×加藤陽子 「戦争の論理」駆動すると き ―かつてとこれからの「命の問い」をめぐって― を開催いたします。

経済のグローバル化は、ある意味、残酷な公平さで、かつての先進国を襲っている。収奪の矛先は、外部の途上国に対してでは なく、先進国そのものの内部に向けられざるをえない。日本でも進行する格差拡大と貧困はその現れであろう。そのような状況に 対する我々の困惑が、家族の無法地帯化、刑罰の厳罰化、排外主義を助長しているようにも思われる。これらの問題は、実のと ころ、すべて「命」につながっている。

本当は目を背けたいけれど、目を逸らさずに見つめつづけなければいけないこと。問題として根深く、即効性のある処方箋などど こにもないけれど、投げ出さずに取り組み、発信しつづけなければいけないこと。 そのような「根源的な命の問い」と向き合い、言葉をつむぎつづけているジャンル違いの三者――社会学者の上野千鶴子さん、 映像作家の森達也さん、歴史学者の加藤陽子さんが語り尽くす、いま、一番大切な「命」と世界の話。 「戦争反対」と誰が何遍言っても、戦争は形を変えて起こりつづけ、現に世界各地で人が殺し殺されている。普通のよき人々が戦 争を心から支持するとき、そこでは何が起きているのか。かつての戦争から、現在起きている戦争、そして隣国の北朝鮮問題まで。

三者が問題に接近する際のキーワード、「生き延びるための思想」、「加害の論理」、「戦争の論理」を通じて、これからを生きてい く世代に向けて、私たちは何ができるのか、それを考える。



出演者プロフィール
201010251.jpg上野千鶴子 (うえの ちづこ)
1948 年富山県生まれ。社会学者。 東京大学大学院人文社会系研究 科教授。
主な著書に『ナショナリズ ムとジェンダー』(青土社)、『生き延 びるための思想』(岩波書店)、『お ひとりさまの老後』『男おひとりさま 道』(共に法研)、『ひとりの午後に』 (日本放送出版協会)、『女ぎらい』 (紀伊國屋書店)などがある。

201010252.jpg森 達也 (もり たつや)
1956 年広島県生まれ。映画監督。 作家。
1998 年にドキュメンタリー映 画『A』、2001 年に『A2』を発表。 主な著書に『職業欄はエスパー』 (角川文庫)、『いのちの食べかた』 (理論社)、『悪役レスラーは笑う』 (岩波新書)、『死刑』(朝日出版 社)、『誰が誰に何を言ってるの?』 (大和書房)、『極私的メディア論』 (10 月中旬刊行、創出版)などが ある。

201010253.jpg加藤陽子 (かとう ようこ)
1960 年、埼玉県生まれ。
東京大学 大学院人文社会系研究科教授。主 な著書に『徴兵制と近代日本』(吉 川弘文館)、『戦争の日本近現代 史』(講談社現代新書)、『戦争の論 理』(勁草書房)、『満州事変から日 中戦争へ』(岩波新書)、『それでも 日本人は戦争を選んだ』(朝日出版 社)などがある。



日時:2010 年 11 月 2 日(火) 19:00 開演(18:30 開場)
出演:上野千鶴子 森達也 加藤陽子
会場:紀伊國屋サザンシアター (紀伊國屋書店 新宿南店 7 階)
料金:1,000 円 (税込・全席指定)
前売取扱:キノチケットカウンター (新宿本店 5 階/受付時間 10:00~18:30) 紀伊國屋サザンシアター (新宿南店 7 階/受付時間 10:00~18:30)
電話予約・お問合せ:紀伊國屋サザンシアター (TEL 03-5361-3321/10:00~18:30)
共 催:朝日出版社 紀伊國屋書店
協 力:岩波書店・インパクト出版会・集英社・青土社・大和書房・創出版・日本放送出版協会・法研