2010年06月21日

ハイブリッドデジタル販売モデルで電子書籍流通を展開 Kinokuniya ストア(仮称)を今秋開設

株式会社紀伊國屋書店(代表取締役社長 高井昌史)は、本格的なデジタルネットワーク時代に対応した新しい 読書生活を実現するため、ハイブリッドデジタル販売モデルを志向する電子書籍販売事業を開始します。



紀伊國屋書店は、全ての人々にあらゆる本を販売する、という基本スタンスに立ち、読者、著作者、出版社などの 期待に応えて、出版物を通じた日本文化の発展に寄与する、という理念のもと、進化し続けるデジタルネットワー ク分野の技術革新にも積極的に向き合うことで、新しい書籍流通にも取り組んで参りました。

既に BtoB 分野では、NetLibrary を通じた日本語電子書籍の販売で実績を挙げており、今回は、新たに BtoC 分 野にも、拡大展開するものです。

当面、iPhone/iPad 向けの「紀伊國屋書店アプリ」(ストア統合アプリ)の投入からスタートし、AndroidOS を搭載し た各種スマートフォンやタブレット端末など、多様なデバイスへのユニバーサルな展開を目指します。 端末メーカーに対しては、Kinokuniya ストアのフルサポート機能に対応できるよう、ストア統合アプリや基本機能 の実装についての働きかけと必要な協力を行います。

さらに、SD カードなどのメディアにコンテンツを収納して書店店頭で販売するパッケージ販売を併せ持つ、「ハイブ リッドデジタル販売モデル」を構築し、これまで日本の出版文化を支えてきた地域書店とも協調して展開できる、 「書店発の電子書籍流通モデル」の確立を目指します。

また、出版社向けサービス「PubLine」、「PubLine ASSIST」などのサービスと連携し、コンテンツの特性に応じた出 版形態の選択、プロモーション展開などを、トータルに支援します。

本プロジェクトは、すでに講談社、小学館、集英社、角川グループなどの出版社の賛同をいただいております。ま た、BtoB 分野での協業を進める凸版印刷とは、デジタルコンテンツ化・マルチフォーマット展開のノウハウやインフ ラ面でのさらなる連携や、デジタル・リアル両面でのマーケティングやプロモーションにおいても協調関係を強化し、 さらに(株)インフォシティ、(株)ボイジャー社からの技術協力を受けて進めてまいります。

2010 年 9 月の iPhone/iPad 向けストア統合アプリの提供を手始めに、順次、サービスの拡張を図ってまいります。

以上