2010年05月07日
― 5月17日 紀伊國屋ホール 特別上映会+トークショーのお知らせ ― しかし それだけではない。/加藤周一 幽霊と語る
このたび紀伊國屋書店では、加藤周一さんが最後に残したメッセージを、彼自身の歩みとともに構成したドキュ メンタリー「しかし それだけではない。/加藤周一 幽霊と語る」の特別上映会を開催いたします。 本編上映前には、鈴木敏夫さん(スタジオジブリプロデューサー)と桜井均さん(プロデューサー)によるトークショ ーもございます。本イベントにどうぞご参加下さい。
□「しかし それだけではない。/加藤周一 幽霊と語る」
戦後の日本を代表する知識人として発言を続けた加藤周一が最後に残したメッセージを、彼自身の歩みととも に構成したドキュメンタリー。
文学を始めとする芸術全般、文明、社会、政治と、幅広い視点から日本について語り続けてきた加藤周一。 2008 年 12 月にこの世を去った彼が最後に試みたのは"決して意見が変わることのない"幽霊たちとの対話だっ た。戦時中に、自らの運命との共通性を感じた源実朝、自由な言論が失われた中でも意見を曲げることのなか った神田盾夫、渡辺一夫といった恩師たち、そして、学徒出陣で戦地に向かい若い命を落とした友人。彼らに語 りかける加藤の言葉の中から、日本の今と未来が浮かび上がる。若い世代への期待を語った講演と生前最後 のインタビュー(2008 年 8 月)も収録。
加藤周一の言葉に示唆を与えられてきたすべての人だけでなく、加藤周一という人物をこれから知ろうとする人 にとっても、最良の出発点となる貴重な映像作品。
□加藤周一 プロフィール
1919 ‐ 2008 年。評論家・作家。東京帝国大学医学部卒業。1951 年渡仏、55 年帰国。
「日本文化の雑種性」な どの文明批評、文学・文化・社会に関わる長年の旺盛な文筆活動で広く知られる。近年は「九条の会」呼びかけ 人として、平和憲法を守る運動にも積極的に参加した。主な著書は『加藤周一著作集』(全 24 巻平凡社)『羊の 歌』(正・続 岩波書店)『日本文学史序説』(上・下 筑摩書房)『夕陽妄語』(朝日新聞社)『日本文化における時 間と空間』(岩波書店)『日本 その心とかたち』(徳間書店)など。岩波書店より『加藤周一自選集』を刊行中。
■日時:5 月 17 日(月)18:00 開場
18:30~ トークショー開演 鈴木敏夫さん(スタジオジブリプロデューサー)×桜井均さん(プロデューサー)
19:00~ 本編上映(約99分) 「しかし それだけではない。/加藤周一 幽霊と語る」
■会場 :紀伊國屋ホール(新宿本店 4F)
■入場料 :1,800 円(全席指定席・税込)
■電話予約 :紀伊國屋ホール 03-3354-0141 (受付時間10:00~18:30)
■製作:加藤周一映画製作実行委員会 矢島翠/桜井均