ドキュメンタリー映画「ゲッベルスと私」
岩波ホールほか全国劇場にて順次公開中!
(岩波ホール創立50周年記念作品)
「なにも知らなかった。私に罪はない」
ヒトラーの右腕としてナチ体制を牽引した宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスの103歳の元秘書が、69年の時をへて当時を回想する。ポムゼルは、「政治には無関心だった」と語り、ナチスの所業への関与を否定し、一貫して「私はなにも知らなかった」と主張する。
解説を執筆したジャーナリストは、このような一般市民の無関心にこそ危うさがあると、ナショナリズムとポピュリズムが台頭する現代社会へ警鐘を鳴らす。
30時間におよぶインタビューをもとに書き起こされた本書では、
映画では語られなかった事実も明かされています。
20か国以上で刊行決定した注目のノンフィクション!
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「ヒトラーの時代がまたどこかで、かつてとまったく同じように繰り返されることはないだろう。だが民主主義体制の下でも、主権者である国民が、ポムゼルのように世の中の動きに無頓着で、権力の動きに目を向けず、自分の仕事や出世、身の回りのことばかりに気をとられていれば、為政者は易々と恣意的な政治、自分本位の政治を行うだろう。それに批判的精神を失ったメディアが追随すれば、民主主義はチェックとバランスの機能を失い、果てしなく劣化していく。これは、他でもない現在の日本で起きていることである」──東京大学大学院教授 石田勇治
監修者の東京大学大学院教授・石田勇治先生による解説は、こちらからお読みいただけます。
http://honz.jp/articles/-/44802
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