【紀伊國屋ホール】紀伊國屋書店ベストセラー大賞・キノベス!2017・紀伊國屋じんぶん大賞2017贈賞式「じんぶん大賞受賞加藤陽子さん記念講演」※本講演は終了しました。
紀伊國屋書店主催 紀伊國屋書店ベストセラー大賞 |
撮影:岩本慶三
日 時
2017年3月23日(木) 19:00開演(18:30開場)会 場
紀伊國屋ホール (地図)講 演
加藤陽子:歴史学者 じんぶん大賞受賞朝日出版社刊「戦争まで」著者
過去を正確に描きながらも、未来を創り出すお手伝いをできるのが、歴史学の強みです。
今という時代は、これまでさまざまな理由から封印されてきた問題が、あたかもパンドラの函が開いたかのように、噴出してきた時代だといえます。焼け跡から戦後が始まった、その1945年から1946年にかけての時期に、我々の父祖が先送りにし、将来の叡智に委ねようとした問題群がいったい何であったのか、それを真剣に考えるべき時が来ているのでしょう。
例えば、天皇の退位問題をとってみましても、主権の存する日本国民の総意に基いて決められる象徴天皇の地位とは、どのようなものであるべきでしょうか。あるいは、国民の総意とは、どのように測られるべきものなのでしょうか。
古代ギリシアでは、過去と現在は、我々の前方にあって、見ることができるけれども、未来は、我々の後方にあって、見ることができない、と考えられていたといいます。ならば、未来は前方にはないのだと思い定め、歴史学の視点からものを見る観方をお話しできればよいと考えています。
入場料金 [全席自由]
1,000円チケット取り扱い ※2月27日(月) 発売開始
キノチケットカウンター (新宿本店5階/営業時間10:00~18:30)
【キノチケオンライン】(24時間受付) ※クリックしますとチケット販売サイト「Gettii」のページに移動します
プロフィール
加藤陽子 (かとう・ようこ)1960年埼玉県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。1989年、東京大学大学院博士課程修了。
山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。専攻は日本近現代史。
2010年に『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(朝日出版社)で小林秀雄賞受賞。
著書に『模索する1930年代』『徴兵制と近代日本』『戦争の日本近現代史』『戦争の論理』『戦争を読む』『満州事変から日中戦争へ』『NHK さかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争』『昭和天皇と戦争の世紀』などがある。
お問合せ
紀伊國屋ホール 03-3354-0141 (10:00~18:30)書籍ご案内
かつて日本は、世界から「どちらを選ぶか」と三度、問われた。
より良き道を選べなかったのはなぜか。
日本近現代史の最前線。