2017年01月13日

「紀伊國屋じんぶん大賞2017――読者と選ぶ人文書ベスト30」発表

 株式会社紀伊國屋書店(代表取締役会長兼社長  高井 昌史)は、2017年2月10日(金)より全国の主要店舗にて、「紀伊國屋じんぶん大賞2017――読者と選ぶ人文書ベスト30」フェアを開催いたします。

 「読者の皆さまと共に優れた人文書を紹介し、魅力ある『書店空間』を作っていきたい」――との思いから立ち上げた「紀伊國屋じんぶん大賞」は、今年で第7回目を迎えました。
 おかげさまで、本年もたくさんのご応募と推薦コメントをお寄せいただきました。一般読者の方々からいただいたアンケートを元に、出版社、紀伊國屋書店社員による推薦を加味して事務局にて集計し、ベスト30を選定いたしました。

※2015年12月~2016年11月に刊行された人文書を対象とし、2016年11月7日(月)~12月6日(火)の期間に読者の皆さまからアンケートを募りました。当企画における「人文書」とは、「哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論」のジャンルに該当する書籍(文庫・新書も可)としております。

◆「紀伊國屋じんぶん大賞2017――読者と選ぶ人文書ベスト30」
【大賞】『戦争まで――歴史を決めた交渉と日本の失敗』加藤陽子、朝日出版社
【2位】『サピエンス全史――文明の構造と人類の幸福(上・下)』
    ユヴァル・ノア・ハラリ、河出書房新社
【3位】『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか――冤罪、虐殺、正しい心』
    管賀江留郎、洋泉社
【4位】『村に火をつけ、白痴になれ-- 伊藤野枝伝』栗原康、岩波書店
【5位】『下丸子文化集団とその時代』道場親信、みすず書房
【6位】『明治の建築家伊東忠太オスマン帝国をゆく』
    ジラルデッリ青木美由紀、ウェッジ
【7位】『ニワトリ――人類を変えた大いなる鳥』
    アンドリュー・ロウラー、インターシフト
【8位】『これからのエリック・ホッファーのために――在野研究者の生と心得』
    荒木優太、東京書籍
【9位】『いま世界の哲学者が考えていること』岡本裕一朗、ダイヤモンド社
【10位】『有限性の後で――偶然性の必然性についての試論』
     カンタン・メイヤスー、人文書院
【11位】『ヨーロッパ・コーリング――地べたからのポリティカル・レポ-ト』
     ブレイディみかこ、岩波書店
【12位】『「その日暮らし」の人類学』小川さやか、光文社
【13位】『死すべき定め――死にゆく人に何ができるか』
     アトゥール・ガワンデ、みすず書房
【14位】『その島のひとたちは、ひとの話をきかない――
     精神科医、「自殺希少地域」を行く』森川すいめい、青土社
【15位】『応仁の乱――戦国時代を生んだ大乱』呉座勇一、中央公論新社
【16位】『現代日本外交史――冷戦後の模索、首相たちの決断』宮城大蔵、中央公論新社
【17位】『沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか』安田浩一、朝日新聞出版
【18位】『「日本スゴイ」のディストピア ――戦時下自画自賛の系譜』
     早川タダノリ、青弓社
【18位】『学術書の編集者』橘宗吾、慶応義塾大学出版会
【20位】『世界マヌケ反乱の手引書』松本哉、筑摩書房
【20位】『人工地獄--現代アートと観客の政治学』
     クレア・ビショップ、フィルムアート社
【20位】『「百学連環」を読む』山本貴光、三省堂
【23位】『ネット炎上の研究』田中辰雄・山口真一、勁草書房
【23位】『身体はトラウマを記録する―― 脳・心・体のつながりと回復のための手法』
     ベッセル・ヴァン・デア・コーク、紀伊國屋書店
【23位】『叫びの都市――寄せ場、釜ケ崎、流動的下層労働者』原口剛、洛北出版
【26位】『わたしはこうして執事になった』ロジーナ・ハリソン、白水社
【27位】『科学の発見』スティーヴン・ワインバーグ、文藝春秋
【27位】『サイクス=ピコ協定百年の呪縛――中東大混迷を解く』池内恵、新潮社
【27位】『逆転の大中国史』楊海英、文藝春秋
【27位】『〈仏教3.0〉を哲学する』藤田一照・永井均・山下良道、春秋社

◆「紀伊國屋じんぶん大賞2017――読者と選ぶ人文書ベスト30」ブックフェア
開催期間:2017年2月10日(金)~3月上旬 ※詳細は各店舗にお問い合わせください。

◆記念小冊子配布
フェア期間中、加藤陽子氏の大賞受賞コメントならびに読者からの推薦コメントを掲載した小冊子を店頭にて無料配布いたします。(今年度より、「キノベス!」冊子との合本となります。)