内容説明
蓮の花咲き乱れる不忍池の畔――。思い人の伊助に、鳥居耀蔵の屋敷の絵図面を託した女は、鳥居腹心の部下・中嶋勘解由(かげゆ)の娘だった。蛮社の獄に散った渡辺崋山の仇を討つべく、不穏な動きを見せる伊助ら浪士を探る逸馬は、背後に激化する鳥居と水野越前守の対立を見る! 大好評文庫書下ろしシリーズ第11弾。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
131
梟与力吟味帳「闇夜の梅」11巻。鳥居耀蔵、水野越前守と幕閣の権力争いに発展した物語だが、最後は逸馬、信三郎、八助ら三人が鳥居耀蔵を袋叩きで終わるのには少しビックリですが、三人の役職からすればそれもありかな。2015/04/19
いつでも母さん
26
いやぁ最後はこれでいいの?ほんとに?笑ってしまった。小説・しかもこの三人だから『有り』ですね~(笑)右をむいても左を見ても真っ暗闇(誰かの唄で聞いたような・・)そんな中でも微かに香る梅の匂いかぁ。現代社会も一緒ね。久しぶりの梟与力シリーズ、今頃の読了だが変わらぬ三人が嬉しい。なんと次回は完結。寂しいような・・2015/05/23
みちゃこ@灯れ松明の火
10
やっと追いつきました(^_^)v。今年からシリーズものを一つずつクリアしていくと決意した第1シリーズめです。ただ、ぼちぼち終わりに近づいていくような感じがします。とうとう明治の入口にきたように思いました。一つの事件を取っても逸馬が解決できるものではなく、もっと上で事が動いているように思いました。そうは言っても妖怪鳥居をあんなことにしてスッキリしました。このシリーズで出てくる遠山の金さんはドラマと同じ柴田恭平だからかな?ちょっとしたイタズラはOKですね。NHKのドラマでは八助がいないのが残念だった。彼は重要2011/08/07
nyaboko
6
( ゚д゚)ポカーン … (゚Д゚)ハァ? いや、ラストのあれは何? あの酷い終わり方は何事!? そういうシメ方ってありなのか!? 信三郎が大変な目にあって頑張ってる話とか、黄表紙の名に恥じぬ女たらしぶり暴露とか、全部すっとぶほど酷い話だった。水野と鳥居の対決も終了したけど、なんというか……。見なかったことにしたいくらい。もう、面倒臭くなって投げたんだろうな。2012/11/14
黒ねこ
6
今回は一気に物語が加速したような、ひとつの時代の終わりに近づいているような感じがした。でも逸馬と信三郎、八助の昔から変わらない関係にほっとした。2012/01/03