内容説明
初春の闇月夜、揃って命を狙われた逸馬、信三郎(しんざぶろう)、八助(やすけ)。その理由を探る三人が行き当たったのは、南町奉行所の隠密廻り同心・岩倉が、無実の男を斬り捨てたという不祥事だった。自らの懐刀である岩倉を使い、逸馬潰しに躍起になる鳥居耀蔵。両者の対決はいよいよ佳境に! 大人気シリーズ第10弾。<文庫書き下ろし>(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
127
梟与力吟味帳「三人羽織」10巻。鶴姫さん・仙人の思い人お里の孫娘が登場したりと、ちょっと話を過去に戻したり水野・鳥居の本丸にいよいよメスが入ったりラストに走り出したよう、茜さんも登場させて欲しいな~。2015/04/15
nyaboko
5
帯の「三羽烏危うし」というから何かと思いきや、ロクでもない理由で命狙われた三羽烏www まぁ、権力者ほど占い信じるとは言いますが、どうせ狙うならもっと上を狙えよ、とも思ったり思わなかったり。そして信三郎の恋バナは最後姫様がかっこよかった。青春だなぁ、信三郎www 一方のパチ助の恋はオチがよい。帰れる家庭あってだよ、パチ助、みたいな。そして水野と鳥居の対立もいよいよ佳境に。2012/11/14
Hironobu
4
どの話も面白い。特に「上善の水」がよかった。やっぱり仙人は素晴らしい。騙した教え子、娘に対し、『上善は水の若し。水は善く万物を利してしかも争わず。衆人の悪む所におる。ゆえに道ちかし・・・』と、みんな善ある水だと諭す。2015/08/21
黒ねこ
3
表紙に笑ってしまった。パチ助さんはもう完全にそういう位置に。南VS北よりは鳥居VS逸馬達?になってる気がする。逸馬と真琴の関係もどうなるのやら(茜さんはもう出てこない?)、続きが早く読みたい。2011/06/23
司
3
茜の「あ」の字も無く。そして敵がどんどんと凶悪になっていく。2011/04/17