内容説明
110万部を突破したベストセラー『超訳 ニーチェの言葉』。
今までになかった、現代に生きるわたしたちを勇気づけるニーチェの名言集を生み出した白取春彦が、机上の空論あるいは単なる教養としての哲学ではなく「生きるための哲学」としてのニーチェの思想を語る。
〈本書の一部〉
「哲学は論理の正しさがどうのこうのというものではないし、そもそも哲学は学問ですらない」とニーチェは考えたのだ。
ニーチェは、哲学は人間が今ここに生きるべき生の本質だと考えた。生き方が哲学だと思っていた。真理がどうのこうのではなく、まず生き方をニーチェは重要視する。
だから、論理が正しいから真理だという考え方はしない。
この生き方が人間としてまっとうかどうかということを問題にする。このまっとうさとは、社会的、倫理的、宗教的な真摯さの意味ではない。人間本来のまっとうさを具現化しているかということだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
抹茶モナカ
25
時折、僕を襲う哲学への憧れから、本書を手にした。ニーチェ哲学のエッセンスをまとめた本。平易で、取っつきやすい。僕のニーチェへの誤解が少し解消されたような、でも、このレベルの本を読んでも、ニーチェの著作には突撃できなさげな感じ。今更ながら、漫画『キン肉マン』の超人って、ニーチェ用語からの引用なのか、気になったり。2017/08/16
もっひぃ
10
『超訳ニーチェの言葉』が気に入ったので読んでみた。やっぱり気に入った。ただ単にニーチェの思想の解釈を押し付けるだけだと思ったら違った。そもそも他人の思想(道徳、規範)に無為に従うことをニーチェは善しとしていないので、ニーチェについての本で一方的に思想植え付けを試みるならば皮肉な矛盾が生じてしまう。筆者はそれを分かっているので、一歩引いたところから解説する。つまり、ニーチェの論の弱点や矛盾もしっかり指摘する。原文引用あり、解説あり、予備知識の補強ありで読みやすく、ニーチェを理解できた、という気になれる一冊。2017/02/12
Keiko
6
哲学は難解であり、理解するにはまだ勉強不足である。しかし、最終章にある言葉は響いた。『人生を愛さないのならば、生きている価値はない。人生はすでに始まってしまったのだから、人生そのものを愛するのが、人生を味わいつくすベストな方法だ』 難しいことを考えずに人生を味わいつくすとはよい考えと思った。そして、そうありたいと。2022/06/17
えちぜんや よーた
4
[超]入門というだけあって、ニーチェの考えていたことを分かりやすく解説しています。「哲学」と聞いただけで、字がつめつめの本をイメージしそうですが、字間や行間も決してつめつめではなく、初学者へのとりつきやすさに配慮があると思いました。2011/01/10
bfish
3
哲学って興味はあるので時々手に取ってみますが、なかなか頭にすーっと入ってこない。 日常の合間に拾い読みじゃ、いけないな。2024/03/05
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