中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

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中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚

  • ISBN:9784887596030

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内容説明

五島慶太、田中角栄、川上哲治、吉川英治…
江戸時代から偉人たちに愛読されてきた、中国至宝の処世訓


『菜根譚』はおよそ四百年ほど前に、中国・明代の学者、洪自誠によって書かれた処世訓です。
日本には江戸時代末期に伝わり、これまで非常に多くの人から愛読されてきました。
中国よりも日本でよく読まれていると言われるほどです。

特に経営者や政治家、文化人に座右の書としている人たちが多く、
東急グループの創業者・五島慶太、元首相・田中角栄、小説家・吉川英治、元巨人軍監督・川上哲治など、そうそうたる顔ぶれが愛読者だったと知られています。

『菜根譚』は、人生にとって重要な原則を的確にあらわしていると高く評価されていますが、それには、十分な理由があります。
著者の洪自誠は、儒教・仏教・道教という、 中国はじめ東洋全体に影響を与えた三大思想について学び、
それぞれの足りない部分を他から補うようにして、この本を書いたのでした。

儒教は自らを厳しく律して学ぶことを説き、 道教は反対に自由にのんびりと生きることを勧めます。
この二つが現実的な知恵であるのに対し、 仏教は宇宙の真理を語り悟りの境地を教えます。
『菜根譚』にはそれらすべての要素が含まれていますので、読者のあらゆる悩みや問いに答えを与えることができるわけです。

あるページでは苦しみに耐えて努力すべきであると言い、あるページでは心にゆとりを持ち楽に生きることを勧め、
あるページでは現実は幻でありすべてを超越して生きるのがよいと語るこの本は、さまざまな状況や心理の間を揺れ動く私たち人間に対して、
常に何らかの答えを示してくれる非常に融通が利く書であるとともに、極端に走らずバランスをとって生きることの大切さを教えてもくれているのです。

『菜根譚』という書名は、明代よりさらにさかのぼる宋代の学者の言葉
「人よく菜根を咬みえば、すなわち百事なすべし」
(堅い菜根をかみしめるように、苦しい境遇に耐えることができれば、人は多くのことを成し遂げることができる)という言葉に由来します。
かみしめて味わうべき人生訓の書という意味が込められています。ぜひ、あなたにとっても、折にふれて開き「かみしめて味わう」本になってほしいと願っています。
(「はじめに」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

とも

90
ほどほどで満足する。 裏表なく誠実に。 自慢しないで謙虚に。 軽はずみな、言動に注意する。 自然を愛し自然に学ぶ。 2021/09/28

マエダ

47
一流経営者やスポーツ選手までもが愛読とする中国古典である。 ’徳は才の主、才は徳の奴なり’才能よりも人格や人柄を重んじる的な事であると思うが。 自分にはこの部分の話がなかなか衝撃的であった2015/12/22

ひろ☆

23
菜根譚、意訳。儒教、道教、仏教の教えの良いとこ取り。 これは儒教の考え方かなとか思ったり、気が引き締まる言葉も多い。 田中角栄、吉川英治、野村克也などの愛読書だったということで、どの言葉が印象に残ったのか知りたいものだ。2014/09/09

サチオ

12
菜根譚とは「かみしめて味わうべき人生訓の書」との事。毎日2~3ページずつじっくり読んでみました。物事には裏表がある事を忘れない事。欲を持ちすぎない事。幸せは自らの心の豊かさから始まるという事。日々の心掛けがたくさん散りばめられており良き本でした~。自分磨きに良いと思います。2011/12/06

デスカル

9
耳読▼最初は厳しく指導し、徐々に緩める。最初にゆるくすると厳しくしたときに恨みをもたれるから▼部下に急いでほしいときは急かさない。自然と気が付くまで待つ。急かすと反感を買う▼生活は質素倹約、謙虚に生きる2022/03/29

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