つながりあういのち 生き物博士 千石センセイ最後のメッセージ

個数:1
紙書籍版価格
¥1,430
  • 電子書籍
  • Reader

つながりあういのち 生き物博士 千石センセイ最後のメッセージ

  • ISBN:9784799311516

ファイル: /

内容説明

「わくわく動物ランド」「どうぶつ奇想天外!」など、テレビ番組で動物たちの生き生きとした姿を紹介してきた千石正一。自らがガンにかかったことを知り、間近に迫った死期と真っ正面から向き合うことで、あらためて、生きとし生けるものの愛おしさを語る。
「俺は、自分がガンで死ぬのは、個体としての死だから『しょうがねぇなぁ』と思っている」しかし、「他の生き物が意味もなく絶滅してしまったり、人間のエゴで地球そのものが死んでしまうような事態には、がまんがならないんだ」と話す千石先生。
起き上がることも難しい闘病中のベッドのなかから、「生命があることの奇跡」を、その生命を育む「かけがえのない地球の大切さ」を、次世代に伝えたいという、執念にも似た思いが伝わる。2012年2月、逝去、遺作となった1冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫綺

58
地球という「いのち」のことを真剣に考えている一人なんだな。初め、少々横柄な文体が気になったのだが、これがこの人なんだ、千石正一なんだと思ったら、彼の思いが心にスッと流れ込んできた。千石さんのミーム(意伝子)、私にも伝わったよ!!2012/08/05

kinkin

34
子供の頃から「生き物オタク」と自称する千石センセイ。彼がガンの冒された頃に書かれた本。爬虫類が専門になるまでの経緯や、生き物に対する考え方、見た目だけで判断してはいけないということがわかりやすく書かれていた。爬虫類や両生類を飼ってみてこの本を読むことが出来てよかったと思う。ただ、文章が断定的で少し荒い口調の思えたのは、センセイの話し方がそうだったのか、編集者の意志が込められているのか、気になったところもあった。2014/06/06

るい

3
前半は千石先生が動物を好きになった理由や、どんな仕事をしてきたか、が書かれていた。後半にいくにつれて、少ない余命で私たちに伝えようとしていることがわかった。千石先生からの『ミーム』を受け継がなければならない。理科とかかわっている私にとっては、勉強になった。とくに、学習はある一定のレベルを越えて考え始めるところから意味がでてくる、という部分に共感した。今やっている勉強が役に立たないと思っている人には、ぜひ読んでほしい。2013/02/16

1029

2
先日十二指腸癌で亡くなった千石先生の遺作です。 動物博物学者らしくマクロな視点で物事を捉える事ができる素敵な人でした。 「生き物が意味も無く絶滅してしまったり、人間のエゴで環境が破壊されたり、地球そのものが死んでしまう事態にはがまんがならないんだ。もっとみんないのちについて考えるべきなんだ。」 死期を悟った千石先生が生物多様性、ミームのこと、地球との関わり方など大切なメッセージを残してくれています。2012/04/15

たくのみ

1
爬虫類博士の千石先生の人生とスピリットが伝わってくる本。誤解を受けている、嫌われ者の代弁者というポリシー。死の寸前まで、後輩たちに生物と地球の素晴らしさを語りつづけた、ホントに熱い人だったのですね。エリマキトカゲ、動物番組、爬虫類ブームの仕掛け人だったり、「教科書を信じるな」という科学者の側面、感服しました。2012/06/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4778225
  • ご注意事項

最近チェックした商品