内容説明
「僕は聞きたい、ここにこうしている意味を。僕が今を生きている意味を。いったい僕は誰だ?」
西暦2900年、金星。そこは人間に奉仕するためにつくられた、人間そっくりのロボットである「コリット」の居住地として開発されていた。
……未来の宇宙を舞台に、友情と勇気そして命の大切さを描く長編、ここに開幕!
コリットの学校リンドグレーンに通っているコリットの少年イパは、ある事件をきっかけに、自分の中に人間とコリットの関係をめぐる秘密が隠されているのを知る。イパは仲間たちとともに、巨大な謎に挑む冒険に乗り出す!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキナ
4
先に絵本の「さかさま」を読み、この方の世界観が気になりました。生きること、成長すること、自分は自分だけということ、家族に愛されるということ。子供に伝えたいことが全部詰まっていますが押し付けがましくなく、少年ロボットの勇気ある冒険ストーリーなので読みやすいです。「与えられた環境の中で最大限の素晴らしい人になればいい」な言葉が印象に残りました。とてもオススメです。2015/09/20
紙魚
1
3000年未来のロボットのお話です。人と変わらない窮極の人型ロボットのお話なのですが、SFっていうよりすごく人間くさいです。「大切なのは環境を選ぶことよりその中でどう立派に生きるかだ」が印象的な言葉でした。物語は映画を見ているように進みます。分厚い本ですが、あっという間に読めます。私はこの本を5人の友達に薦めましたが、みんな泣きました。感動です。音楽が好きな方、壁にぶつかり中の人、などにとくにお勧め。大人から子供まで十分に楽しめます。ドキドキしたり泣いたりわくわくしたりとっても楽しめました。すっごくお勧め2012/04/19
Koichiro Minematsu
0
友情・勇気そして命の大切さから成長するとはどういうことか子供が読んでも分かりやすく描かれていた。コリットの謎は最後にイパを大きく成長させ、大きな願いを叶えさせる!感動!2013/05/11