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内容説明
既存メディア(新聞、テレビ、雑誌など)の外側に、今、広大なビジネスチャンスが姿を現しはじめた。たとえばネット利用者の行動データから、「BMWを購入している人の約半数が、1週間以内に花を買っている」というデータが得られる。つまり生花店は、クルマの購入者にアプローチすれば、今までにない効率的な広告活動が可能になるのだ。
新たな世界ではじまっている新しいルール。それに気付けるかどうかが、次世代の生き残り戦略になる。2014年のメディアビジネスの姿はどのような変貌を遂げるのか?
アメリカでは今後4年間に、スマートフォン、タブレット、スマートテレビを含めて、4億台のデジタル機器が普及する。これを誰がどのようにビジネス化するのか。その熾烈な戦いが繰り広げられている。最先端の海外メディア事情をもとに、メディアビジネスの未来を予測する。
メディアからコンテンツビジネス、表現論までも含めて、この先数年間の変化を描ききった意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あちゃくん
85
スマートフォンやタブレットが出始めた頃からのインターネット業界、広告業界、コンテンツ業界の動向を俯瞰した本です。現代ビジネスのベースとなる知識がまとめられていて良かったです。今後どういったイノベーションが起こるのか、ユーザーとしてはただただ楽しみです。2015/12/13
ヒデミン@もも
36
非常にわかりやすかった。日本も格差社会と云われているが、まだまだ。新聞もテレビも一般大衆向けだものね。とりあえず私はFacebookに頑張って欲しい。2016/01/31
Arowana
7
メディア・SNSの融合、マーケティングを巡る技術革新、企業買収…。一寸先が見えない。IT全盛時代の世界の変化の目まぐるしさにただ圧倒させられた、大変刺激なメディア論の啓発書だと思う。本書の最後は過去の分析だけでは予測不能な未来に対しては熟考よりも行動が重要だという主張で締めくくられている。変化を拒む閉塞性と画一性はいずれは死を免れないという無情な自然淘汰の掟…。不変のシステムを前提に同一的であり続けることで今日まで栄えた日本人の体質には極限的なグローバル競争は不利だろうか?昔の維新志士達は何を語るだろう。2013/08/31
gokuri
4
2011年のアメリカにおけるメディア状況をレポートしつつ、3年後の日本のテレビ、インターネットサービスの予想をした本。いろいろな可能性が提示されつつも、現状の日本はいまだにはっきりた方向性がみえないまま、インターネットによる映像サービスがしのぎを削り始めているののだろうか。新聞に払われるお金、雑誌の購入代金は、今後どのメディアに流れていくのだろうか。2016/06/07
turutaka
1
2011年に出版された本を10年後に読む。神の視点からの感想になってしまうの恐縮だが、当たってることもあれば、予測が甘かった点もある。(当然のお話だ。) 面白かったのは、あまり紙数は割いていないが第6章の「スマートテレビと表現論、そして自律した個の誕生」お上から与えられる従来のメディアから多様なメディアにアクセスすることが可能になったとき、人はどんな動きをするのかをサラリと書いてあるのだが、これが実に示唆に富んでいる。作者もまさか10年で新興メディアがここまで世間を分断させるとは予想してなかっただろう。2021/01/19