内容説明
国際数学オリンピックに挑戦する子どもたちを教える英才セミナー講師が、上位入賞する子たちを観察して知った特徴、それは……。
「小学校1、2年生頃までは公文式の教材をやっていた」
「中学受験は熱心にやり、進学校に合格している」
「ピアノか囲碁将棋が趣味で、数学の勉強をやるときは熱中型である」
「ただしあまりきちんとした子は少なく、教材管理はできないし、字が汚い」
「工夫する力と洞察力にすぐれ、幾何が得意な子はイメージする力もとりわけすぐれている」
「物事を比喩的にとらえる感覚を持ったものが多い」
では、そこから数学の能力を伸ばす方法を抽出すると?
算数や数学が好きな子に育てたい親御さん必読の名著が携書になりました。
話題を呼んだ「数感を伸ばす練習問題10」も、もちろん収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
24
数学オリンピックに出るような子はどのようか考え方をするのか、「数学力」とは結局どのような能力なのか、身につけるにはどうすればいいのか等など多くの示唆をもらい腑に落ちた。結局は数学に感動できる人は数学を日常生活や仕事にも活かせる人なのだと思える。著者の他の本も読んでみることにした。2023/01/21
わえ
6
数学で必要な能力を解説している。この本を読んで、これまでの自分の数学学習法を振り返って、改善点が多くあったことに気付いた。/「数学力」と一括りにできるものはなく、記憶力、イメージ能力、発想力、推理力、構想力、位置づけ能力(過去に解いた似た問題から解法を見出す能力)、洞察力などの総合力が、数学に取り組む上で大事だという内容。筆者の言う「数感」を、子供に習得させるためのヒントも書かれている。/付録「数巻を伸ばす練習問題10」が面白い。「97の倍数の中にはすべての桁の数が1であるものが存在する」ことの証明など。2019/12/27
つつま
4
数学も芸術と同じように、味わう感性が育ってないとささいな事柄としてあたまを通り過ぎていってしまうと。私はいわゆる数感を取りこぼしてきた大人だ。しかし本を読んで、私個人も数の不思議に興味をもった。うちの子たちも、この作者のように、良い数感が持てたらいいな。それは目先の成績のためでなく。感性の伸びやかさ、すこやかさ、美しさを感じる力。そして数学は実技科目だと。目から鱗の指摘がばんばん。2016/12/28
hanet
3
数学を勉強したくなる読み物として素晴らしい本だと思います。数学を本当に理解するための頭の作り方を教えてもらったような、そんな感じでした。自分は何となく数学へのとっつき方が分かった気がします。ただ、自分の中に数学的世界を作るまで数学に取り組むには相当な覚悟が必要だということも分かりました。あと、頭でイメージする能力は数学に関係なく個人的にもっと鍛えたいです。2011/10/25
つぶごま
2
読んでよかった。今まで数学に対して持っていた価値観が変わった。厳しくも明確に書かれている内容はスッキリと読み終えることができた。長い間、自身の疑問であった数学が苦手だった理由がこの書のおかげで理解できた。今さらかもしれないが著者の教えてくれる方法で少しでも数学に目覚めるように取り組んでみようと思う。2024/07/09




