内容説明
子どもの“群れ”が還る地域をつくろう――。いま「子どもが子どもでいられる」地域社会を実現するためには何が必要か。著者は五つの具体的な実践に着目する。海外で考案され体系化された国際的な活動であるボーイスカウトと冒険遊び場。そして、全国てらこやネットワーク、放課後NPOアフタースクール、トーキョーコーヒーといった地域に根づいた活動を取材していく。各章の終わりには、各団体の代表者との対談を収録。現在の教育システムを根底から疑い、「非認知能力」「体験格差」の議論を乗り越えるオルタナティブを追求してきた著者による教育論の決定版。
目次
はじめに
序章 暴走する個体能力主義
第一章 ボーイスカウト
対談一 ボーイスカウト日本連盟 総コミッショナー 木村寿宏さん
第二章 冒険遊び場
対談二 日本冒険遊び場づくり協会 代表 関戸博樹さん
第三章 てらこや
対談三 全国てらこやネットワーク 創始者 湯澤大地さん
第四章 アフタースクール
対談四 放課後NPOアフタースクール 代表理事 平岩国泰さん
第五章 トーキョーコーヒー
対談五 トーキョーコーヒー 代表 吉田田タカシさん
終章 公園と駄菓子屋が甦る
おわりに
参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
manabukimoto
3
子どもが子どもとしていられる場所・時間の圧倒的な不足。大人側が「余白と贈与」を作らなければ、というのが作者のおおたさんの主張。 序章は納得。個体能力主義の行き過ぎと、非認知能力の商業化。 本章はその解決策としての「ボーイスカウト」をはじめとする学外活動の良い点を並べる。 なるほど、どの活動も大切で魅力的だが、余白ある大人の「善意」で行われている現状。そもそも、余白のない大人は贈与する余裕もない訳で、合わせ鏡で大人/社会の問題とも言えるだろう。 このとほほな状態では反出生主義に繋がるのかな、とも思った。2026/10/28
oko
0
長い長い歴史が、今の子どもたちを取り巻く環境も作っているということを改めて考えさせられた。社会の仕組み、特に、経済の仕組みが、「こども」のありかた、「こども」の扱いをどんどん変えてきた。ヒトが人間に育つ過程は、変わらないのに…。そんな中、私たちに何ができるだろう。世の中の流れに逆らうのでも、波から逃れるでもなく、子どものそばにいる私たちは、気づいた人から動き出すだけ。そして、気づく人を増やすだけ。子どもはいつか大人になり、仲間と生きていく。仲間ごと育てないと、子どもは幸せになれない。2026/10/31




