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内容説明
なぜヒトは「演じる」のか?
古代ギリシャにルネッサンス、南北朝…
演劇革命が起きた時代には、ある「共通点」があったー。当代一の劇作家が描く壮大な演劇史!
「私たちホモ・サピエンスは、いつから「演じるヒト」になったのだろう。さらにそれが進化して「演じ分ける」能力を持つようになったのはなぜだろう。そしてヒトはいつからか、この演じるという行為を高度化し、様式化して「演劇」と呼ばれる制度を生み出した。どうして、この「演劇」という制度は生まれたのだろう。(中略)本書は、このような演劇の起源、演じるという行為の始まりから、演劇という制度の誕生を経て近代演劇の完成までを、いくつかの項目に分け、またその共通点を記述していく。」(「序章」より)
【目次】
序章 演じる人=ホモ・ペルソーナンス
第一章 演じる身体・・・演劇のはじまり
第二章 演劇誕生前夜
第三章 ギリシャ悲劇の誕生まで
第四章 古代ギリシャとギリシャ悲劇
第五章 エリザベス朝演劇
第六章 能の誕生
第七章 再び世界演劇史
終章 あとがきにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
May
5
故あってオリザ3冊目。長距離移動の合間に。演劇の歴史を人類発生から説き起こす。先達の様々な論考を参照しつつ論を展開する。それぞれの論考に新たなものが含まれているのか、また、説として受け入れられている内容に沿ったものなのかなどはわからないが、ペルシア戦争とギリシアでの演劇の隆盛の関係性と、室町後期の動乱と能の成立などに関連性があるとの指摘については、直ちに疑問なしとはできなかった。演劇の歴史自体には興味がなかったし、新たに興味を掻き立てることもなかったけれど、参照されていた定住革命は面白そうだ。2026/10/31
manabukimoto
4
演劇の誕生と言う超大風呂敷。 平田オリザ先生は芸術文化観光専門職大学学長に加え、青森県立美術館の館長も務められているので、山内丸山古墳から縄文時代にすでに観光があったのではという力技の考察から始まる。 ギリシア悲劇とエリザベス朝のシェイクスピア、そして日本(京都)の能。いずれも新興の定住型商工民と肥大した官僚組織、そこに娯楽を求める市民たちと言うバックグラウンド。モノに加えサービス(劇)を求め「観光」が生まれるという。 演劇史という建前で語られる平田オリザ解釈の世界文化史。 ふくふむの連続だった。2026/10/25
なをみん
3
これは期待できそうな平田オリザ本新刊。演劇史に残る劇作家で大学学長による人類史の観点から演劇、演じることの起源について。山極壽一の二足歩行と「踊る身体」とから「ディオニソス的」と「アポロン的」とか國分功一郎の暇倫や柄谷行人の「力と交換様式」なんかも引きながら。「言文一致」の話と演劇とかも。能の誕生の話も出てくるけれど、日本人的自分にとっての演劇の歴史的学問的実感的理解がどうしても難しい気がしてしまうのは自分の性格生活的に役者的自覚が乏しいからなのか、ギリシャ悲劇とか読んでないからなのかもだけど。2026/11/02




