講談社文庫<br> カフネ

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講談社文庫
カフネ

  • 著者名:阿部暁子【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 講談社(2026/10発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065445846

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内容説明

【第22回 本屋大賞受賞作】
累計63万部突破!

あなたといたい、ただそれだけ。

料理を作って食べさせてあげることは、「好きだよ」って伝えること。
孤独や喪失、生きることの悲しみにそっと寄り添い、明日への希望を繋いでいく。

最愛の弟が急死した薫子が出会ったのは彼の元恋人・せつな。悲しみに暮れる薫子は彼女に誘われ家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。人々の生活を整えることで薫子の心も救われていくが、せつながある秘密を抱えていることを知りーー。他者を愛おしく思う気持ちが結ぶあたたかな再生の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

piro

37
最愛の弟・春彦を喪った薫子。悲しみに暮れる中、春彦の元恋人せつなに誘われ、家事代行業「カフネ」のボランティア活動に参加する事で、少しずつ自分を取り戻していく姿を描いたお話。助けを必要としていながらも声を上げる事ができない人たちに寄り添う活動には心打たれる。そして読み進めるにつれ、これは薫子だけでなく、せつなにとっての再生の物語でもあるのだと感じました。描かれる主題はとても良い。でも設定や人物造形がやや極端に感じられ、いまひとつ没入できなかったのがちょっと残念。2026/10/30

mayu

32
食事を作れば洗いものが出るし、トイレやお風呂場は使えば汚れていく。日々の暮らしと共に家事は常に存在していて終わりがない。疲れすぎるとすぐ終わる簡単な事さえも億劫になり、溜まっていくんだよねぇ。家事代行サービス『カフネ』のサービスで救われていく人々の様子に温かい食事と整った部屋が少しの回復に繋がる事を強く感じた。そして人は見えている部分だけがすべてではない事を忘れてしまうなぁ。とか家族関係の難しさとか色々考えさせられる。さまざまなテーマが入り混じっていて、疲れてる時に読んたので中々ヘビーに感じてしまった。2026/10/30

ゆきこっち

32
初読み作家さん。とても読みやすかった。読んでいて辛くしんどいのに優しい気持ちになれた。ご飯の描写が文章だけなのに食欲をそそられました。美味しく食べるって大事な事。生きる活力。続編はない?読みたいな。2026/10/17

Sakae

30
おいしそうな食事の描写もありながら社会問題やシスターフッドもしっかりと取り扱っている。『助けても助けても悩み苦しむ人は消えない』という言葉にハッとさせられ、誰かの役に立てたことに優越感をおぼえてしまう自分の浅薄さを思い知った。人助けというのは想像以上に独善的なものかもしれないと感じながら、それでもまだ誰かのためにできる限りのことをしたいと思えた。本作は困った時は堂々と他人を頼って良いと、そのことを後ろめたく思わなくて良いと教えてくれた。それを忘れないようにこれからもそばに置いて、折に触れ読み返したい。2026/10/29

よっち

27
弟・春彦の急死の報で悲嘆に暮れる野宮薫子が遺言書の執行人に指名され、途切れてしまった希望を静かに手繰り寄せていく再生の物語。理由も分からないまま夫に別れを告げられ荒んだ生活を送る薫子が、弟の元恋人・小野寺せつなとの再会をきっかけに、彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝う展開で、様々な人々と出会い春彦を取り巻く背景を知り、せつなの作る料理や薫子の掃除が多くの人々の心を癒やし、薫子自身の心境やせつなとの関係も変わる中、不器用な人たちの思いに真摯に寄り添い、希望を見出すとても優しい物語でした。2026/10/15

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