内容説明
日本ワクチン学会が責任をもって世に送り出すワクチンのレファレンス。ワクチンの歴史・概念から開発・許認可・製造・品質管理・サーベイランス・副反応などワクチンに関する最新かつスタンダードな考え方を整理し,ワクチンのすべてを詳述。2018年刊『ワクチン』の内容に新型コロナワクチンをはじめとする進展を追加した。
目次
第Ⅰ部 総 論
1 ワクチンの歴史と概念
1.1 予防接種・ワクチンの黎明─種痘の発明と普及─
1.2 その後に続くワクチンの研究開発
1.3 ワクチンに伴った歴史に残る大きな事故
1.4 わが国における予防接種制度の歴史
1.5 わが国における近年の予防接種制度の流れ
1.6 2022 年 4 月に設置された先進的研究開発戦略センター(SCARDA)
2 ワクチンと免疫,アジュバント
2.1 ワクチンと免疫
2.2 アジュバント
2.3 次世代アジュバント開発の展開
3 ワクチンの開発と許認可の仕組み
3.1 基礎研究
3.2 CMC 開発
3.3 非臨床試験
3.4 臨床試験
3.5 承認審査
3.6 市販後の安全対策
4 ワクチンの製造と品質管理
4.1 ワクチンと予防接種
4.2 ワクチンの製造と法規制
4.3 ワクチンの製造と品質管理
4.4 製造販売後の安全管理
5 感染症法とサーベイランス
5.1 感染症法とは
5.2 感染症法におけるサーベイランスとは
6 副反応報告システム
6.1 言葉の定義(副反応と予防接種後有害事象)
6.2 ワクチンによる副反応
6.3 予防接種後有害事象(AEFI)の定義
6.4 AEFI サーベイランスの目的
6.5 予防接種後副反応疑い報告制度
6.6 報告の方法
6.7 AEFI の因果関係の評価
第Ⅱ部 細菌ワクチン
7 BCG ワクチン
A. 疾患の概略
B. BCG ワクチンの作用機序
C. ワクチンの製品と性状について
D. 接種法
E. 世界の状況
8 百日せきワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法(定期接種)
D. 世界の状況
9 ジフテリア・破傷風トキソイド
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
10 肺炎球菌ワクチン(小児)
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
11 肺炎球菌ワクチン(成人)
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
12 インフルエンザ菌 b 型ワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
13 髄膜炎菌ワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
14 腸チフスワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの種類と性状
15 コレラワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
第Ⅲ部 ウイルスワクチン
16 ポリオワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
17 麻しんワクチン,MR ワクチン
A. 疾患の概要
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
18 風しんワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
19 おたふくかぜワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
20 水痘ワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
21 日本脳炎ワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
22 ダニ媒介脳炎ワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 諸外国における TBE 対策と公衆衛生上の課題と成果
23 インフルエンザワクチン
23-1 季節性インフルエンザワクチンとパンデミック・プレパンデミックワクチン
23-2 経鼻インフルエンザワクチン
24 呼吸器合胞体ウイルス(RSV)ワクチン
24.1 ウイルス学的性状
24.2 ワクチン,抗体製剤の標的抗原
24.3 ワクチン
24.4 ワクチン製剤と対象の特徴
24.5 ワクチンの臨床試験,実臨床への展開
24.6 新たな抗体製剤
25 ロタウイルスワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
26 A 型肝炎ワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
27 B 型肝炎ワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
E. その他
28 ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
29 狂犬病ワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
30 黄熱ワクチン
A. 疾患の概要
B. ワクチンの特徴
C. 接種方法
D. 世界の状況
31 新型コロナワクチン
31.1 新型コロナウイルス感染症の臨床
31.2 新型コロナウイルス感染症の診断と治療
31.3 新型コロナワクチン
31.4 国産ワクチン
31.5 mRNA ワクチンの製造と品質管理
32 エムポックスワクチン,天然痘ワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
C. 接種法
D. 世界の状況
第Ⅳ部 これからのワクチン33 これからのワクチン開発の方向性
33.1 ワクチンの現状と問題点
33.2 これからのワクチン開発の方向性
33.3 交差反応性を必要とする新たなワクチン開発のコンセプト
34 粘膜免疫のワクチン開発
34.1 粘膜ワクチンの免疫学的特徴
34.2 現行の粘膜ワクチン
34.3 粘膜ワクチンの課題
34.4 開発中の粘膜ワクチン
35 デングワクチン
35.1 疾患の概略
35.2 ワクチン開発と大規模効力試験
35.3 重症化因子
35.4 その他のワクチン戦略
36 エイズワクチン
36.1 エイズワクチン開発の問題点
36.2 抗体誘導ワクチン
36.3 T 細胞誘導ワクチン
37 マラリアワクチン
37.1 マラリア原虫の生活環とワクチン標的ステージ
37.2 マラリアワクチン開発を困難なものとする要因
37.3 ワクチン抗原の探索から臨床開発へ
37.4 現在臨床開発中のマラリアワクチン
37.5 SE36 マラリアワクチン
38 ノロウイルスワクチン
A. 疾患の概略
B. ワクチンの製品と性状について
39 サイトメガロウイルス(CMV)ワクチン
39.1 病原体の概略
39.2 疾患の概略
39.3 ワクチン
第Ⅴ部 予防接種40 予防接種のスケジュール
40.1 予防接種の対象疾患とワクチン
40.2 日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール
40.3 すべての小児に接種が勧められるワクチンの接種スケジュール
40.4 小児に接種が勧められる定期接種ワクチンの定期外接種スケジュール
40.5 小児に接種が勧められる任意接種ワクチンの接種スケジュール
40.6 高齢者等への定期接種ワクチン接種スケジュール
41 海外渡航のワクチン
41.1 海外渡航者の感染症
41.2 トラベラーズワクチンの選択方法
41.3 トラベラーズワクチンの接種スケジュール
41.4 主要なトラベラーズワクチン
41.5 渡航者別にみたワクチン
41.6 トラベラーズワクチンの現状と課題
42 成人の予防接種と医療従事者のワクチン
42.1 成人への予防接種の歴史
42.2 成人への予防接種の意義
42.3 成人への予防接種における注意点
42.4 一般成人の予防接種
42.5 医療従事者の予防接種
43 予防接種の禁忌
43.1 接種不適当者
43.2 接種要注意者
43.3 発熱と接種
43.4 基礎疾患と接種
43.5 アレルギーと接種
43.6 けいれんと接種
43.7 免疫不全と接種
43.8 妊娠と接種
44 予防接種ストレス関連反応
44.1 予防接種ストレス関連反応の概念
44.2 ISRR の症状と分類
44.3 ISRR の予防
44.4 ISRR の診断と鑑別
44.5 ISRR 発生時の対応
44.6 ISRR のクラスター
45 免疫不全,移植後のワクチン
45.1 移植を予定している患者に対するワクチン
45.2 移植後の患者に対するワクチン
45.3 移植患者の家族に対するワクチン
46 予防接種の法的基盤と救済法
46.1 歴史的発展
46.2 現行予防接種法
46.3 予防接種の課題と展望
47 予防接種の費用対効果
47.1 医療経済評価の手法
47.2 米英における政策利用の状況
47.3 わが国における政策利用の状況
47.4 医療経済評価実施上の課題
索 引
資料編



