法蔵館文庫<br> 藤原頼通の時代―摂関政治から院政へ―

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法蔵館文庫
藤原頼通の時代―摂関政治から院政へ―

  • ISBN:9784831827364

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内容説明

摂関家勢力の衰退期と言われた頼通の時代は、後期王朝国家体制への大転換期あった。「一人諮問」という概念を提唱し、頼通の養子源師房の登用に関する通説をくつがえし、院政時代への歴史を書き換えた名著。解説:下向井龍彦

目次

はじめに
一 頼通摂政となる
1 頼通が受けついだもの(一)摂関政治/2 頼通が受けついだもの(二)摂関家/3 内大臣十二日で摂政になった頼通
二 頼通をめぐる女性と諸子
1 「男は妻は一人のみやは持たる」/2 異姓養子源師房と頼通の諸子
三 父道長の死
1 右大臣藤原実資にたよる関白頼通/2 採決困難な事件の出現
四 後期王朝国家体制への転換
1 王朝国家/2 前期王朝国家の支配が行きづまる/3 後期王朝国家の支配/4 長久荘園整理令の発令/5 百王思想
五 頼通関白を辞す
1 頼通、関白と「諮詢」を辞す/2 頼通の時代に摂関家の権勢が衰退していたか
六 後三条天皇の時代
1 従来の後三条天皇時代像/2 後三条天皇時代像の再検討/3 後三条天皇の新政/4 関白の一人諮問がなくなる/5 後三条天皇の譲位/6 後三条天皇が過大評価された理由
七 後三条・頼通・彰子・教通あいついで世を去る
八 その後
1 摂関家内部の関白継承争い/2 寺社強訴の頻発
付論 王朝貴族の国政観と末代観
解説 坂本賞三先生と王朝国家体制論(下向井龍彦)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

崩紫サロメ

13
先日読んでいた下向井龍彦が著書の中でしばしば言及してきた坂本賞三の王朝国家論に関する本。来月、下向井氏の解説付きの文庫版が出るとのこと。頼通の伝記的な要素は弱く、摂関政治とは何か、そもそも天皇は国制問題を決裁する際にどのような手続きを踏んだのか、というところから、摂関政治や院政を読み解いていく。摂関家の権勢が後三条天皇の即位を契機に失われたとする従来の見方を否定し、摂関家の内紛の中で、相手を倒す過程で天皇の権力を強めていき、摂関家を衰退させていったとみている。2026/08/21

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