内容説明
大阪梅田で街頭演説をしていた野党民生党の溝呂木久邦党首が刺殺された。
首相経験のある大物が、衆人環視の中殺害されたことに列島は恐怖に陥る。
犯人は入山和奏二十八歳、動機は溝呂木政権時代の政策に対する怨恨による犯行だ、と供述した。
白昼の凶行、政治不信への暴力での応答は、テロ行為として認識され議論を巻き起こす。
恩人からの依頼によって、しぶしぶ弁護を引き受けたのは悪徳弁護士として知られる御子柴礼司。
大阪地検では、「能面検事」こと不破俊太郎がこの事件を担当することになった。
またもや相まみえることとなった、御子柴と不破。
そして、この事件には二人も知らない重大な秘密が隠されていた――!
ドラマ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲」原作「御子柴弁護士」シリーズ、第7弾。
●御子柴礼司(みこしば・れいじ)
本シリーズの主人公。14歳の頃、幼女を殺害しその遺体を解体してばら撒き〈死体配達人〉と世間から呼称される。少年刑務所を経て、高額の報酬を得ながら、検察の見立てを次々ひっくり返す悪徳弁護士となる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
キキ
19
一番好きなシリーズ、今回も楽しませてもらいました。政治家を殺める事は殺人か?テロか?命の重さは同じ、でもただの殺人と認めてしまえば政治家達が殺される確率が増える未来も見える。御子柴VS不破、どんな手を使ってくるか分からない、通常の弁護士と思うなと言う不破。やはりその読みは当たる。言葉は冷たいが仕事に全力を注ぐ御子柴の姿ほんとかっこいい。事務所はいつも通り張り紙と大量の電話、洋子頑張れ。2026/08/27
えみちゃん
18
今度は「御子柴シリーズ」に能面検事こと不破俊太郎が参戦⁉梅田で街頭演説をしていた総理経験者・溝呂木が聴衆の面前で刺殺されます。犯人はその場で逮捕されますが、溝呂木の失策のせいで就職の道を閉ざされたことに対する怨恨による犯行だ・・っと主張します。氷河期世代の不遇として同情する者がいる一方で殺人によって社会への抗議はテロ行為ではないかと世論を巻き込んでの論争を巻き起こします。恩人からの依頼によって火中の栗を拾うことになった御子柴。その前に立ち図るのは因縁の不破俊太郎。早々にゴングが打ち鳴らされます。冒頭から2026/09/06
TAKA
14
シリーズ物の垣根を越えて登場人物が交錯する様になってきたな。最近読んだばかりの対決が再び。今回もどちらの長所をいかんなく発揮しての結末。ただね、真犯人は予想通りでしかなくどんでん返し感は全くなく消化不良。2026/09/02
KDS
12
ついこの前「能面検事の挫折」で御子柴弁護士VS不破検事の対決が実現したばかりだというのに、またこの二人のバトルが読めるとは!「能面検事」シリーズとは出版社が違うので、こっちに登場させたら今度はこっちにも…といったバーター取引でもあったのかな?今回は元首相の暗殺事件の裁判。元首相暗殺というと現実に起こったあの事件を思い起こすが、その背景も犯人像もまるで違うため実際の事件を下敷きにしたものではない。衆人環視の場で起こった事件にも関わらず御子柴は被告人の無罪を主張。その真意とは?思いもよらぬどんでん返しに驚愕!2026/08/30
nami1022
10
御子柴礼司シリーズ7作目。そして御子柴弁護士vs不破検事の第2ラウンド。まさかこんなに早く再戦を見られるとは。対象となる事件も衆人環視の中での首相経験者の暗殺(刺殺)事件。被疑者本人が犯行を認める中でどんな争いになるかと興味深く読みました。終盤になるとある程度真相が予測できてしまって、且つどんでん返しも少なかったのでやや物足りなさも。それでも最強対最強の戦いは見応えがあり、準レギュラーになりつつある氏家の登場もファンサービスであり、満足度は高めです。2026/08/29




