内容説明
大好評『幽霊の脳科学』の脳神経内科医が、新たな謎に挑む!
「時々、声が聞こえてくるんです」……統合失調症と思いきや「てんかん発作」? 芥川やゴッホが描いた「閃輝暗点」の世界とは?UFOや異世界体験も神経学的に説明可能? 私たちの脳と不可思議な現象の関係を豊富な症例/怪談から解明する、シリーズ第2弾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
39
人間の体験は、究極的には脳でいかに感じられるかになるのか。オカルト本によく載りそうな体験談のほとんどは、脳の一時的な錯誤として説明が可能なようだ。例の「きさらぎ駅」までが議論の対象とされるので、この部分は必読かもしれない。果たしてあの話はホラーなのか、創作なのかどうか? そこが最大の関心事である。「遠野物語」もこういう線で読み直すと、また別の側面が見えてきそうだ。おもしろい。ちなみにタイトルがよく似ていたために前著と混同して、買うまでにしばらく日数がかかった。これも自分が疲れていたための錯誤かも。2026/08/25
くさてる
27
幻聴、幻覚、いないはずの誰かが自分を呼ぶ、娘の顔の輪郭が崩れていく……そんなこの世ならざる経験を脳科学の視点から分析すると?という一冊。前作「幽霊の脳科学」がとても面白かったのだけど、今回も面白かった。とりわけ、あの「きさらぎ駅」の解釈には感心しました。こういう内容は夢がないとか言われがちだけど、私はこういう科学的知見でフシギなことを解析できる力こそ夢があると思うのです。おすすめ。2026/09/19
kei-zu
27
前作「幽霊の脳科学」が衝撃的だったのは、「当事者にとって幽霊は実在」であったこと。本書では、キャンプ中のテントで周りに聞こえる足音や、UFOによる誘拐などの「怪異」が取り上げられる。個別の事案を医学的見地から解説するが、2冊目ということもあり、やや列記の感が。2026/09/03
GAKU
23
第一作の二番煎じといった感じでした。第一作は面白かったので、それだけ読めば充分でした。2026/10/10
エジー@中小企業診断士
20
幻聴、UFOによる拉致、顔が崩れる幻視、異世界への迷い込み。脳神経内科医が民話やネット怪談を臨床症例と照合し、怪異体験を睡眠、夢、記憶、知覚の働きから考察する。声が聞こえる原因は統合失調症だけでなく、てんかんの場合もあり、見慣れた街が異界に変わる体験には街並失認や道順障害が関わりうる。芥川やゴッホの表現にも神経学の視点を向け、怪談と医学を往還する。全てを解明したと断じず、分析の難しい話も残す。怪異を単なる虚偽として退けず、その体験を生む脳の仕組みを探ることで、人間の認識の不思議と奥深さを浮かび上がらせる。2026/10/18




