内容説明
大好評『幽霊の脳科学』の脳神経内科医が、新たな謎に挑む!
「時々、声が聞こえてくるんです」……統合失調症と思いきや「てんかん発作」? 芥川やゴッホが描いた「閃輝暗点」の世界とは?UFOや異世界体験も神経学的に説明可能? 私たちの脳と不可思議な現象の関係を豊富な症例/怪談から解明する、シリーズ第2弾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
36
人間の体験は、究極的には脳でいかに感じられるかになるのか。オカルト本によく載りそうな体験談のほとんどは、脳の一時的な錯誤として説明が可能なようだ。例の「きさらぎ駅」までが議論の対象とされるので、この部分は必読かもしれない。果たしてあの話はホラーなのか、創作なのかどうか? そこが最大の関心事である。「遠野物語」もこういう線で読み直すと、また別の側面が見えてきそうだ。おもしろい。ちなみにタイトルがよく似ていたために前著と混同して、買うまでにしばらく日数がかかった。これも自分が疲れていたための錯誤かも。2026/08/25
kei-zu
22
前作「幽霊の脳科学」が衝撃的だったのは、「当事者にとって幽霊は実在」であったこと。本書では、キャンプ中のテントで周りに聞こえる足音や、UFOによる誘拐などの「怪異」が取り上げられる。個別の事案を医学的見地から解説するが、2冊目ということもあり、やや列記の感が。2026/09/03
於千代
4
前作『幽霊の脳科学』と同様に、幽霊やUFOなどの怪異を脳科学の知見から分析する一冊。前作よりも、「耳なし芳一」や「きさらぎ駅」など、比較的有名な怪異譚が取り上げられている印象。耳なし芳一については、お経を書いた住職と芳一の間に同性愛関係を想定するなど、若干腑に落ちない部分もあった。一方、きさらぎ駅については、てんかんや失読症、相貌失認などを想定して説明しており、妙な納得感があった。2026/08/28
ラーク
3
小学生の頃、下校中に女性の悲鳴が聞こえ、その場から逃げ出したことがある。しばらく経って、同じ場所で同じ悲鳴を聞いたが、よく見るとそれはバイクが急ブレーキをかけた音だった。ちょうど、テレビで女性が男性に殺される事件の報道を見た直後だった。初めに悲鳴を聞いたとき私は風邪をひいて高熱を出していて、恐らく意識が朦朧としていたのだろう。それにテレビで見た内容も相まって脳がブレーキ音を悲鳴と誤認したのだ。本書では脳に何らかの異常が発生しているケースが主に紹介されているが、そうでなくとも人間の脳は簡単に誤認してしまう。2026/09/08
あくび虫
2
面白かったけれど、前作を読んでいることが前提感あるな?と思った。ちょくちょく取り残される。——症例として出てくる挿話が、それ自体読み物として面白い。なるほど、と興味深い所も多い。あとがきの幽霊、宗教観の話が好きだった。2026/09/11




