内容説明
“思い出”を置いて、私たちは進む――四人の人気作家が描く、苦くて甘い「元カレ」の物語 ●「姉ちゃん」(青山美智子) 出演したドラマが話題となり、俳優として注目され始めた姉ちゃん。「有名になると親戚が増えるっていうけど、元カレも増えた」と愚痴をこぼし……。 ●「三月なんて前世」(一木けい) 小麦アレルギーの脚本家、琴は元カレが米粉パン職人として成功していると知る。彼との出会いから別れまでが思い起こされ……。 ●「すべてはカーテンの中」(町田そのこ) 別れ話に納得できず、「セフレでもいい」と縋ってしまった美加は、同級生だった彩智と偶然再会する。彩智は高校卒業後にある事件を起こしていて……。 ●「二つ年上」(山内マリコ) 〈未経験者歓迎〉の着物ショップで働くことになった沙良。慣れない仕事に忙しくしながら、思い出すのは別れた恋人のことだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
144
忘れちゃっていい奴らばっかだけど、無意識の意識って言うか、その時点で忘れてないよね。そこからどう生きた?の「元カレ」アンソロジー4話。いや~どれも好かった。作者名だけで楽しみにして正解の読書時間。どれもらしさ全開なのだ。中でもタイトルもテイスト溢れる一木さん。更に、ガツンとさせてその後が知りたくて堪らない町田さんが印象的。優しい拓斗を応援したい青山さんに、着物店で働くようになって吹っ切れつつある山内さんの話も良かった。次の一歩はみんな違ってみんな良いのだ。2026/09/08
itica
71
4人の作家さんによる短編集。元カレに対する思いはさまざまだが、ドロドロを引きずるような話は苦手なので「姉ちゃん「二つ年上」が好きかな。彼が心変わりしたら意地でも未練を見せない、そんな女性に憧れる。 2026/09/17
ぼっちゃん
55
青山美智子、一木ケイ、町田そのこ、山内マリコ人気作家4名の「元カレ」小説アンソロジー集。有名になると元カレが増えたという姉ちゃんの話である青山美智子さんの『姉ちゃん』が良かった。町田そのこさんの『すべてはカーテンの中』の元カレは最低な奴だったな。【図書館本】2026/08/28
ごみごみ
54
「元カレ」がテーマのアンソロジー4話。青山さん『姉ちゃん』が一番好き。キュンとした。うまくいくといいな。 一木さん『三月なんて前世』この別れは辛い。なのに元カレの中では美談になっているのが驚き! 町田さん『すべてはカーテンの中』この元カレが一番嫌。スパッと切ってしまえ!あくまでもカーテンを、ね。 山内さん『二つ年上』自分は運命の相手だと信じてたのに・・少しずつズレていた。あるある。 読了後に元カレを思い出してみたけど、名字を思い出せない人がひとりいて、自分でもビックリした(笑)2026/09/06
しゃが
36
タイトルの「元カレの名前なんて忘れた」がフィットしたのは山内マリコさんの「二つ年上」。就活に敗れ、今もアルバイト。そしてカレとも…。着物業界未経験だが正社員への望みもありチャレンジ、店長や同僚に助けられ、気付けからはじまる…。成長していく沙良や個性ある着物の描写に着物好きは楽しめた。「姉ちゃん」も良かった。2026/09/27




