内容説明
最もダークで強い「陰陽師」、登場!
鬼と化した母親。地獄に連れて行かれた男。妖に追われる若い女。
鬼や怪異に遭遇した者に、その老人は「お困りのようじゃな」と手を差し伸べる――。権力者を嫌い、狡猾かつ奇想天外な方法で鬼たちを退け、時に安倍晴明(あべのせいめい)と酒を酌み交わす。「陰陽師」シリーズ史上、最もダークな孤高の陰陽師・蘆屋道満(あしやどうまん)の魅力が詰まった短篇集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
99
夢枕さんの陰陽師シリーズが出たのかと思いましたが、シリーズ外伝で主人公は蘆屋道満での短編集です。最初は安倍晴明の敵だとばかり思っていましたが、最近登場している彼はそうでもなさそうです。夢枕さんがあとがきで書かれているようですがこの人物がお好きなようです。お酒一杯で人を助けていく話が多い感じです。2026/08/07
ポチ
41
晴明とは違った魅力のある蘆屋道満。そんな彼が主人公の短編。昔は悪役だったと記憶しているが、時の移ろいか今は時折り晴明と楽しく酒を酌み交わす道満がいい。2026/09/19
よみとも
25
道満が主人公の短編10編。いずれも陰陽師シリーズに収録されていて、つまりは全編既読。確認せずに購入してしまい、あちゃー、となりましたが、道満の話だけで読むとまた違った存在感があって、楽しめました。獏さんが李白の月下独酌を傍らに書いたという「道満月下に独酌す」は、道満が唄う能の「野宮」がとても切なく、何度読んでも心が震えます。過ぎた思いが母を鬼に変える「夜叉婆あ」のインパクトも忘れられない。後書きでは獏さんの道満愛が溢れていて、これもまたよし。2026/08/17
一華
23
安倍晴明の敵役でありながらもなぜか憎めず…いや、とても魅力的な蘆屋道満の短編集。白髪白髯に黄なる眸、襤褸の黒き水干姿の怪しき老爺の魅力が満載!作者同様、わたしも大好き。2026/09/22
イシカミハサミ
20
近年善良化が止まらない蘆屋道満が とうとう主役を張って登場。 登場した時から憎めない御方ではあったけれど、 最近はもはや普通に善行をしている黒陰陽師・蘆屋道満。 陰陽師シリーズに登場する安倍晴明が あまりにも超人で、 いちばんそばにいる博雅でさえも晴明の全貌を掴めない、 という世界観で、 唯一安倍晴明という人物像を捉えられそうな人物。 この作品でも少し晴明評を語っているけれど、 もっと外側からの晴明というものも見てみたい。2026/08/25
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