講談社選書メチエ<br> AGI 人間を超える知能は文明をいかに変容させるか

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講談社選書メチエ
AGI 人間を超える知能は文明をいかに変容させるか

  • 著者名:髙橋恒一【著】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 講談社(2026/08発売)
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  • ISBN:9784065447178

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内容説明

“超知能AIで人類は絶滅する”のではない。
文明を〈再設計〉するべき時が到来したのだ!

もはや、AIの存在は私たちの日常の前提となった。
そしていま、人間と同等に広範な知的能力(論文読解、動画制作、経営戦略策定、数学の証明、翻訳、物語の執筆など)を持つ「汎用人工知能 Artificial General Intelligence」すなわちAGIの出現が、目前に迫っている。
「次のトークン(単語)を予測する」だけにすぎないものが、なぜ人間を凌駕しうるのか?
それは本当に実現可能なのか?
実現後に、科学は、社会は、そして文明はいかに変容するのか?

すでにサイエンスの現場では、「研究の自動化」が現実的なものになりつつある。
そうした事態をはやくから予見し、「AI駆動科学」を長年追究してきた研究者が、
悲観論にも楽観論にも与せず、透徹した現状認識のもと、知能の制御と文明の再設計という課題に、明快に答え、深く問う。

人間の知能のみを想定した科学、社会、経済、政治はすでに成り立たないことが明白となったいま、
基礎知識から、人類文明の未来像、日本の戦略と政策実装まで、いま考えるべきことを一望し、AGIと人間が共存するための「原理」を真摯に構想する。
あらゆる分野の意思決定者、そして明日を展望するすべての人に向けた一冊。

[「まえがき」より]
本書は、AGIが人間を超えるかどうかだけを問う本ではない。AGIによって何がなお人間に残るのか、そして何を守るべきなのかを問う本である。

[本書で示される問いの例]
なぜいまAIが飛躍したのか
予測はなぜ理解に近づくのか
知能爆発は起きるのか
なぜAGIは制御を要するか/なぜ制御は構造的に困難か
制度設計は間に合うのか
意識の問題は迂回できるのか
近代の価値はなぜ揺らぐのか
政治哲学はAGIに応えられるか
民主主義と人権はAGI時代にも必要か
なぜ第三極として「日本」が必要なのか
次世代に何を残すか

[本書の内容]
はじめに
第1章 まえがき
第2章 AGIとは何か
第3章 AGIはなぜ可能か
第4章 知能に限界はあるのか
第5章 AGIはなぜ危険か
第6章 知能爆発はどこへ向かうのか
第7章 知るとは何か──AGIと科学
第8章 AI駆動科学
第9章 AGIは知をどう変えるか
第10章 AGIで社会はどう変わるか
第11章 AGI時代に人間であるということ――構成的多元主義へ
第12章 AGI時代にどう備えるか
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kk

25
図書館本。汎用人工知能出現の可能性を真正面から受け止め、そのインパクトと我々が見据えるべき方向性を提示。筆者曰く、その影響は雇用や国家統治などに止まらず、これまでの政治思想や科学の在り方、更には伝統的な価値観の根源をも揺るがすもの。新時代には、属性的な価値から関係性的な価値への転換や、人間の「傷つきやすさ」に根差した視点が重みを増す由。そうした中、AGIの体制について、「AI生態系」&「構成的多元主義」が目指されるべきであり、日本にも果たすべき役割があるとご主張。たいへん勉強になりました。お腹いっぱい。2026/09/05

mim42

9
本書は「AGIとは何か」「AGIはなぜ可能か」「なぜ危険か」という三つの問いを軸に、AGIを物理法則・情報理論・政治哲学の三層から検討する。最大の方法論的特徴は、主張を「根拠の強さ」で階層化して提示する点にある(証明 → 物理制約 → 実験・観測 → 論証 → 予測・予想の順に根拠は弱まり、覆される可能性高)。文章作成ではClaudeとChatGPTをしっかり用いたとのことでそのような読み応え、つまり読みづらい。書かれている内容は濃くて大変興味深いのだが、文章が流れていかない。とはいえ素晴らしい著作。2026/09/06

kzmn

1
汎用人工知能(AGI)について広く深く丁寧に考察した珠玉の一冊。もはやAGIへの到達は前提として、物理的・情報的制約や制御の本質的な困難性を踏まえて、AGI時代の人類社会のあり方を論じ「構成的多元主義」に至る。 今後AIを論じる上で末長く参照されるであろう書籍で、この水準の内容を日本語で読めることに感謝。2026/08/22

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