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内容説明
「私は本になります」――古今東西の書物を読み漁ってきた編集工学者が,愛着をもつ「本」たちを主人公に据え,「日本という方法」を軸に,書物の来歴,読み方,編集術を余すところなく開陳する.伝説の私塾「連塾」の最終講義を書籍化!垂涎の『千夜千冊』全集特別巻所収「ぼくの読書術」を付録として収録する.
目次
はじめに
第一部
第一景 テスト氏との一夜
私は本になります/ヴァレリーの精神の一撃/精神の一撃を受けたもう一人の男/ヴァレリーと露伴とピアノ/思考に割れ目をつくる読書
第二景 死者の書
語り部とともに言葉がめざめる/中将姫伝説と阿弥陀信仰/擬死再生という方法/本居宣長の方法──「からごころ」を排する/二つの本の読み方
第三景 サイの国から
白川静の漢字革命/言葉は行ったり来たりする/和漢をジグザグにまたぐ
第四景 黒板銀河鉄道
宮沢賢治が描いたドップラー効果/青い電気化学への憧れ/もうひとつの『銀河鉄道の夜』/欠けたものを探して/英雄伝説に共通するもの/読書はつねに片思い
第二部
第五景 アインシュタインの林檎
湯川秀樹と野尻抱影/絶対モデルと相対モデル/相対性理論が生まれた三つの前提
「重力場」という見方/すべての真相は「抜き型」である/昔の光がいまここに届いている/こんな科学書に影響を受けてきた
第六景 生命の塵
われわれは「一個の生命」ではない/生物とはどういうものなのか/RNAはエディターシップのルーツ/生命の経てきた歴史をたどる
第三部
第七景 虹色のトロツキー
二人の松岡正剛/革命家はみんな挫折者だった/山本耀司による「いかがわしい服」/一瞬にして両性になれる服/神なるオオカミと群れるオオカミ
第八景 ZEAMI条々
物語が国語をつくる/境界にいるワキという存在/屈原の「離騒」を能仕立てで再現する/ダンテ『神曲』と能の共通性/シェイクスピアが描いた世界の「裂け目」/謡曲の「鍵穴」を開ける鍵をどれだけもっているか
第九景 ぼくの読書編集術
読書には「顕読」と「潜読」がある/アブダクションをはたらかせる/編集工学的読書とアルス・コンビナトリア/二五冊の本による連綿草/グレン・グールドに想いを託して
附録:ぼくの読書術
00 読書の謎/01 読書の多様性/02 本と出会うとき/03 書店をたのしむ/04 図書館へ行く/05 本との接し方/06 読中のこと/07 マーキングする/08 音読する
09 言葉と付き合う/10 思速で読む/11 自伝や日記と伴走する/12 物語のなかに入りきる/13 編集に乗る・編集で読む/14 文庫・新書・辞典の活用/15 年表に書き込む/16 科学する読書/17 本棚をつくる/18 書物を観じる/19 メディアとして読む/20 書物とともに動く構造/21 「読む=書く」ということ/22 「千夜千冊」の書き方/23 読書術秘訣
さよなら連塾、またきて本塾
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