内容説明
匿名・流動型犯罪、通称トクリュウ。宗教二世の受け子、次々と姿を消す指示役、守り役のヤクザ……躊躇なく弱者を踏みにじる「闇バイト」組織の面々を相手に、一粒の砂のような痕跡から執念の捜査で犯罪者を追う刑事たち。壮絶な逃走劇の果てに待ちうけるものとは――。警察小説、犯罪小説を超越した圧巻の《人間小説》。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
79
騙された手口はメディアで紹介されるが、一体どんな仕組みになっているのかよくわからないトクリュウ。へー、こんな仕組みなんだと興味津々で読み始めたのは最初だけ。私の常識では考えられない犯人の思考と行動はどんどんエスカレートしていく。それを負う2人の刑事。いつもの作者の書くノリの軽さは無いものの、味のある2人だ。中盤からは黒川節全開、複雑に絡む犯人側の人間関係と、立ち上がった捜査本部。重厚な警察小説を堪能した。2026/09/06
紫スカートのおっさん
21
👨🦱✖️4 💎⌚︎💍✖️🚙 📞✖️1 🏧✖️1 💴✖️1 👜✖️1 大阪➡️神戸➡️奈良➡️東京 👮✖️2 🔫✖️1 🍺✖️1 ✖️1 🕳️✖️3 🚅✖️1 🏥✖️1 🏨✖️1 2026/09/06
雲國斎
17
大好きな黒川氏の新作。巷を騒がすトクリュウに関わる裏組織の面々とそれを追う刑事たち。両者の視点で描かれた犯罪小説。600ページオーバーでちょっと長かったが、やっぱり黒川さんの小説はおもしろい!2026/09/29
りょうけん
12
<典> これまた久しぶりの黒川博行作品。贔屓作家の新作はどうしてこうも固まっていっぺんに上梓されるのだろう。もっとばらけて欲しいわ。で,読み始めるとのっけから話に引き込まれてしまう。毎作思うのだが,黒川の小説には警察官以外は悪人しか出てこない。まあ警察官が善人だとは限らないと思うし,この本に出て来る刑事には本来の意味での「いい人」はいないと思うが(笑)。 2026/10/05
そうたそ
10
★★★★☆ 待望の新作は、昨今急増している"トクリュウ"こと、匿名流動型犯罪を扱った一作。内容に関してはら安心安定の通常営業で、分厚いながら本作もまた存分に楽しませてもらった。テンポ良い関西弁の会話に、細部まで描き込まれたどこか騒々しい大阪の町の風景。トクリュウについても、何となくニュースで聞いて知っている程度だったので、そのシステムや手口を改めて理解することができた。大部ではあるが、終わってみればスッキリと収まりのいいストーリーもまた魅力。おすすめの一作。2026/09/24




