新潮クレスト・ブックス<br> はいつくばって

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新潮クレスト・ブックス
はいつくばって

  • ISBN:9784105902117

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内容説明

アーチストとして成功し、ハンサムな夫と可愛い子とともに暮らす45歳のわたし。新たな自分に出会うための単独ドライブ旅行をきっかけに、人生が思わぬ方向に転がりだす。はたして自由を目指す旅路の先に見えたものとは――。中年期の魂のジェットコースターを描き切り、全米図書賞ファイナリストにも輝いた著者最高傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

34
一言で言ってしまうなら”Not for me”である。読んでいて面白いには面白いのだが、「これは滑稽なのか、悲愴なのか」と読み手としての態度に迷うことが多く、どのような感情を持てば良いのか全く分からなかった。ここまで主人公の属性が違うとあまり響かないものなのか。そもそも自分とは別世界を読むことが多いアメリカ文学では、逆にこんな感覚を抱くこと自体が珍しい。しかし、高く評価される理由も想像できる。例えセクシュアリティが違っても、自分がもっと年を重ねたら大切な作品になるのかもしれない。ある意味よい経験になった。2026/08/29

ケイティ

34
ずっと楽しくて面白かった。キャリアも知名度も築いた45歳の主人公は、リフレッシュにドライブ旅行を計画する。が、30分先の街で無計画で波乱万丈に流れていく。やがて夫婦関係も変容していき、自身も更年期症状と対峙していく…という展開だが、正直あらすじはあってないようなもの。主人公の葛藤と、深刻なのにファンキーな振る舞いから目が離せなかった。ミランダの小説は、どこかに彼女自身がいる。それゆえに、あけすけで散らかし放題で、主観と客観のアンバランスさが愛おしい。岸本さんとミランダの相性の良さも満喫した。2026/09/19

ぐうぐう

32
ミランダ・ジュライ、待望の新作。自身を投影したかのような45歳の女性がNYへのドライブ旅行に出掛けるものの、自宅から30分ほどの町で滞在してしまう。旅にもならない距離の、しかし旅としか言いようのない心の道程は、高低差ありのアップダウン、右往左往に曲がりくねり、もはやダンスするしかない揺れの中へと突入する。ところが、彼女のアドベンチャーの本道はその先にこそ待っていた。更年期を装うことで難を逃れた彼女が、本当に更年期を迎えてしまうのだ。女性としての崖っぷちを嫌がうえにも意識してしまう彼女は叫ぶ。(つづく)2026/09/08

おだまん

14
途中は雑誌で。シリアスな話なのにそれを感じさせない主人公の魅力、テーマ的にも刺さるし、行動はともかく、分かるよー。這いつくばって、ダンス、揺らぎ、よく表現されてた。2026/09/09

とちぼり元

3
何にもわかんないけど最高。想定外外なホテル改装・レズ・新しい家族制度・子宮と部屋…女性の共感は全くわかんないがとにかく振り回されて人間を感じた。彼女の作品は全て面白いが男だからよくわからない。でもミランダの映画も過去作品も全部いい。2026/09/03

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