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内容説明
忙しい現代、「仕事」と「家庭」を両立するにはどうすればいい?
昭和から令和にかけてヒットした小説、ドラマ、映画を分析して見えてきたのは、ディスコミュニケーションにあえぐ「夫婦」の姿だった――。
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』『「好き」を言語化する技術』『考察する若者たち』
今最も注目の文芸評論家が「物語」を通して警鐘を鳴らす!
「働き方改革」に次ぐ、これからのパートナーシップのあり方を見直すための夫婦論。
・【推しの子】、『THE FIRST SLAM DUNK』『汝、星のごとく』の共通点とは?
・月9ドラマ『海のはじまり』が描こうとしたものとは?
・なぜ村上春樹が描く「夫」は沈黙するのか?
・坂元裕二が『ファーストキス』でたどり着いた「夫婦」の形とは?
……etc.
日本を席巻した物語が浮き彫りにする問題ーー「夫婦」の不在。
どうすればパートナーシップのディスコミュニケーションは解消されるのか?
それでもやはり思うのだ。「日本の物語に、もっと、夫婦がいてほしい」と。
なぜなら文芸は現実の欲望をうつすものだが、同時に、文芸は現実の欲望に影響を与えるものだから。
ーー三宅香帆
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
130
普段の会話では避けてしまう本当に話したいことは、本で語ろう。夫婦より親子の絆の方が強い。この事実は認めづらいけど、否定できないのかもしれない。文芸評論家の三宅香帆さんは多くの本を読むなかで、社会の大きなうねりと村上作品などの移り変わりを溶け合わせて、今を分析している。夫婦のかたち、親子のかたち、各々のパズルは一つとして同じものはなく、合うときもあれば結局は合わずじまいのときもある。社会の求めに追われてしまい、安らぎを忘れてしまうことも原因か。生き方を制限されない時代だからこそ、戸惑いが生まれることもある。2026/07/15
kei302
31
少し読んだだけで気づいたのだが、この新書は「夫婦」ついて考察した新書ではない。あとがきで著者の三宅さんは白状している。「夫婦というテーマで読む村上春樹作品が裏コンセプト」、いやいや、そうではないでしょ、メインテーマです、完全に。山本文緒さんの『なぎさ』を読みたくなる村上作品ファン急増間違いなしです。NetGalleyJP2026/07/14
dl
1
本当に村上春樹論だ。。。2026/07/18
環実
1
扉のひとである。三宅香帆さんが発せられる言葉には未読を既読に変える、既読を再読に変える、作用がある。「見えている部分をこねくり回しても、わかるものは少ない」という扉。「何でも見つかる夜に こころだけが見つからない」という扉。扉の向こうには、父がいて母がいて、家族がいた。 私は、常に忙しかった。ゆっくりものを考える時間をとらなかった私に本という無限扉を指し示していただいた。読み終えて真っ先にしたことは、村上春樹さんの「眠り」を検索することだった。2026/07/16




