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内容説明
『これは、私の独り言だと思って聞いてください。どうかこれは、記録に一切残さないでほしい。どうか、墓まで持っていってください。そのテープも……』戦艦「大和」はなぜ沖縄へ向かったのか。なぜ沈まねばならなかったのか。「一億総特攻の魁」をめぐる「嘘」とは何か。真相を知るのは、戦艦大和研究の第一人者として知られる原勝洋氏。そして筆者の下には、原さんから譲り受けた1971年のカセットテープがあった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オルレアンの聖たぬき
1
戦艦大和を擁する第二艦隊が沖縄に海上特攻をしかけるまでの経緯や当事者たちの思いが強く描かれている。特に天一号作戦の中で沖縄に『片道燃料』で突っ込むことを告げる草鹿龍之介参謀長が伊藤整一中将に作戦を告げる時の場面、これが巷間言われている内容とは全く異なる。これが衝撃的だった。美談でも何でもない、組織防衛のために何よりも彼らの考える『大和の名誉』を守るために直向きに特攻作戦に向かうことになった大和。読み終わった後に大きな嘆息が出ることは保証する。2026/09/06
T.E.ロレンス
1
思ったのはまだまだ組織を慮って隠された事実が多数あるのだろうなと。海軍反省会の様々な話も何処までが本当か分からないと改めて認識しました。今の政府も色々隠しているのだろうな。ジャーナリスト、ノンフィクション作家の益々の奮起を願う。2026/07/28
Yasuhisa Ogura
1
連合艦隊の参謀副長の高田利種少将や参謀の三上作夫中佐などの未公開の録音テープを元に、戦艦大和の沖縄特攻に至る経緯を明らかにしたもの。特に大和の特攻命令を伝達した草鹿参謀長の「一億総特攻の魁となって頂きたい」という言葉に対して、伊藤整一長官が納得したというナラティブの真実は興味深い。実際のところ「全部後付け」であるという。この面会に立ち会った三上参謀の言葉だけに、信憑性は高いと思う。個人的には、この作戦から生還した軍人たちが、「筆舌に尽くしがたい言葉で作戦内容を非難した」という事実は唯一の救いだと感じた。2026/07/18
ミート君
1
当時の軍令部の生残りへの隠されたインタビューから大和水上特攻がどう決定されたのか。人の命より組織の体面を最優先し大和乗組員4千名以上の犠牲を出すまでの証言の数々が書かれている。考えさせられる内容だった…2026/07/18
YS-56
1
守ったのは組織。良くも悪くも伝統とやらが『物語』を『歴史』にしてしまうのでしょうかね…。2026/07/17




