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内容説明
ロシアのバルチック艦隊を打ち破った東郷平八郎は、のちに小栗忠順の娘婿と孫を自邸に招き、感謝の意を表したという。忠順が設立に尽力した横須賀製鉄所が、のちに横須賀海軍工廠となり、そのおかげで帝国海軍は勝利をすることができたからだった。文政10年(1827)、三河譜代の家に生まれた忠順は、海外を経験した開明派の幕臣として、内憂外患に苦しむ幕府を支えるべく、自らが信じる道を邁進する。その能力の高さゆえ、外国奉行、勘定奉行、陸軍奉行並、海軍奉行並と次々に重職に就くも、果断な性格が上層部の反感を買って解任、ということを繰り返す。そして、最後の将軍・徳川慶喜の大政奉還によって時代は大きく動き、忠順は“逆賊”として斬首されることになった――。なにゆえ、小栗忠順は逆賊とされたのか。そして、近代日本誕生に忠順が果たした役割とは。大河ドラマ「逆賊の幕臣」の主人公の真実に迫った一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
29
来年の大河に向けての予習として読了。みなもと太郎先生「風雲児たち」の小栗の絵が脳内で再生されながら読んだ。読み物として小栗を好きにさせる類の本ではなく、小栗の履歴書+年表に沿った幕末政治史という感じが強かった。全体を短時間で把握するという意味では良書。大政奉還辺りからは小栗本人の判断が歴史の激流にぶつかるので、読んでいてわくわく。小栗の立場に感情移入すると「錦旗?知らん。徳川が日本を統治してきた実績は260年ある。天下分け目、もう一回やろうぜ」ってなるし、慶喜の性格的にはあり得ない。あ、小栗の話だったか。2026/08/14
harumi
11
来年の大河ドラマの予習として。幕末の動乱期を徳川に忠誠を誓って政治的にも経済的にも行き詰まった幕府を最後まで支え続けた男の物語。物語風伝記ではなく史実が時系列に沿って淡々と語られているので読みやすかった。それでも福沢諭吉が小栗忠順へ賛美を示していたエピソードには胸が熱くなった。優秀な人だっただけにこんな混乱した世に生まれなければもっと長く活躍できただろうにと残念に思う。幕末で資料もがっつり残っているのでどのようにドラマで描かれるか楽しみです。2026/08/23




