内容説明
この世界の秘密をあなたに教えたい――。わたしはこのホテルの、たったひとりの掃除婦。殺されたゾンビの骸を拾い集めて、世界を美しく保つのだ。一気読み必至の圧倒的虚構世界〈リアルライフ〉。
AI〈やつら〉に侵食された世界で、夫とともに職を失ったわたし――の前にもうひとつの現実がたち顕れた。三十数年良い子で大人になったわたしは、これまでと変わらずに、賢明にひたむきに役割をこなしていく。
感謝されず、褒められもしない。それこそまるで「 」みたいに?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
198
第175回芥川賞候補作・受賞作第一弾(1/5)、初回は受賞作です。小砂川 チト、3作目です。旬のテーマ(AI&VR)を散りばめた人間の根源を問う作品、芥川賞受賞も納得です。受賞後、著者が、どんな展開をして行くのかが楽しみです。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/00004286112026/07/21
シナモン
91
ミスすんな、発展しろ、結果出せってずっと言われてきたのに、それはもうAIが軽々とやってくれるから人間はもうそんな苦労はしなくていいよ。むしろミスしたり、不安定だったりすることが人間らしさであり、味。これからの人間はそっちを目指してったら?って。社会風刺が痛烈で面白い。好きなタイプの小説だった。群像2026/5月号にて読了 2026/06/29
ケンイチミズバ
70
格差社会の底で、彼らにとっての現実逃避の場でもあるゲームの世界にとりあえず没入し現実を忘れる。失業をAIのせいにし、家出した夫のVRゴーグルを装着してからゲーム世界で職業を見出す妻。ゾンビを倒すことで汚れるホテルのメイドとしてゾンビの遺体?ゾンビは最初から遺体だろうが、を回収し清掃する。現実逃避の極致。絵画のキュビズムやシュールレアリスムはわりと受け入れることが簡単だけど、文芸のそれはちょっと疲れる。写実や印象派のように誰でも受け入れ可能な窓口の広さが極端に狭い。読んでもちんぷんかんだと思う人も多いかも。2026/07/27
ぼっちゃん
55
【第175回芥川賞受賞作】AIに夫婦ともども仕事を奪われ、夫は旅に出、妻は夫が残したVRの中でゾンビ回収婦となる。三十数年真面目に良い子で生きてきたので、仕事を奪われてもこれまでと変わらず、懸命に役割をこなそうとした言う事?やはり私には芥川賞は難しい。【図書館本】2026/07/22
美紀ちゃん
49
最初からグロい。と思ったらVR? ゲームの中なの? で、AIのせいで、夫と職場を退職になった。 だからゲームの中に? 親が来た?何日も食べずにゲーム? 病院に? 人間らしく→イヌクティトゥット。 ん?妄想の中でもそれが出てきて、回収の仕事をしたくなってしまうということ? 眠かった。最後まで読んで、私、えらい。 芥川賞だからね。 難しいってわかって読んだからね。 私も褒められたいから。2026/08/02




