内容説明
1946年、敗戦直後の東京・新橋のヤミ市「新生マーケット」を舞台に、過去と未来、罪と夢の狭間でもがきながら、破局後の東京を生きる少年たちの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あやっぴ
25
戦争が終わり、復員してきた父だが、まるっきり人格が変わってしまった。家での居場所を失くしてしまった主人公は、家出をして、闇市へと向かう。戦後の混乱のもと、大人も子供も日々の生活を送るのに必死だったが、一方で大きな野望を持つことを忘れなかった。貧しいながらもそのエネルギーには驚かされた。現在のニュー新橋ビルの土地に、大きな市場があったとは…でも何となく想像できますね。2025/08/24
雪丸 風人
21
戦争のあおりで少年たちの人生が激変します。主人公は裕福な家で育った14歳。思いがけずヤミ市に流れ着いた彼が、ただ者でない青年に出会い、引き込まれ、想像を絶する計略に関わっていきます。戦災孤児たちの過酷な日々に衝撃を受けた一方で、手に汗握る冒険活劇のようなワクワクもありました。戦争を語るときに避けがちな加害者としての立場に向き合っているところには、特別なものを感じましたよ。罪を背負ったなら未来は真っ暗になるしかないのか?主人公が見出した答えを、ぜひ噛みしめてほしいと思います。(対象年齢は12歳半以上かな?)2025/07/07
ふう
17
復員した父は人柄が変わってしまい、身を寄せた闇市は猥雑で犯罪絡みの希望に身を委ねる。児童文学らしき装丁なのだが、ひとまわり大人になった衛が結局お家に帰りましたって?テーマが掴めないまま読了。2025/08/20
竜王五代の人
9
佳作。敗戦という大破局があろうとも、生活は続いていき、業からは逃れられない。大戦中はまだ子供で内地に留まっていた主人公に戦争被害者だけでなく、加害者と自覚させ、そこからのもがきを描く物語。もうちょい書き込んで大人向けにしてもいいかも。2025/07/27
HISA
7
☆☆☆児童書で、戦後の闇市の話かぁ、面白そうと手に取った本。サクサク面白く読めた。これからが楽しみな作家さん。主人公の父のように、戦争で精神のバランスの崩れた人は沢山いたと思う。2025/08/14




