内容説明
世界一の納豆料理はアフリカ大陸にあった! アジアで納豆を追い求めた著者はまだ見ぬ納豆を求め西アフリカへ。そこにはバオバブやハイビスカスで納豆を作る人びとがいた。一方、謎を追って渡った韓国で隠れキリシタン納豆と遭遇。世界を駆けめぐる探検から浮かび上がったのは、ねばねばを愛する諸民族が築いた大納豆人類史だった――。面白さと知的興奮、唯一無二の探検ノンフィクション。(解説・中山誠二)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきらぱ
26
納豆についての考え方が変わる本 海外から来た人にNATTO食べられる?と胸を張って尋ねる我々日本人だが、納豆は日本だけのものではない。その上日本の納豆の食べ方は原始的らしい。今回はアフリカにまで実地研究に行ってくれた高野秀行さん。大豆を使わない納豆を知り驚く私たち。面白かったです 写真も楽しい。アフリカから帰ってきて新潮社で行われた納豆トーナメントも読んでいて楽しかった 2026/08/15
活字スキー
14
前作から待つこと6年、すっかり発酵しきった期待を軽々と上回る立体機動で翻弄されっぱなしの途轍もない面白さだった。Wikipediaも「納豆とは、大豆を発酵させて作られる日本の発酵食品」とかノンキなこと言ってる場合じゃない。モノ自体は日本の納豆と変わらないもののその扱いが全然違ってマジ「近くて遠い国」すぎる韓国のチョングッチャンだけでも面白すぎるが、本命のアフリカ納豆の「納豆とは何か」具合が凄まじかった。でもアフリカ取材でまず最初にすべきはイスラム過激派の最新動向の確認だけどな! 世界よ、これが納豆だ。2026/09/22
Akki
5
ノンフィクション作家という肩書きは、間違っていないのだろうけど、もはや高野さんはフィールドワーク狂いの学者と言った方が良いのではなかろうか。文化人類学、民俗学、言語学、自然生態学、あらゆることを吸収して生かすことのできる、そしてとても読みやすく面白い文章を書ける、ものすごい人である。前作と今作がきっかけとなって、そう遠くない未来に納豆の定義が変わるかも知れない。というか、なんならもう変わって良い。それくらいの知見を集めたと思う。分厚いのにぐんぐん読ませる。楽しかったー。2026/09/04
barcarola
5
「謎のアジア納豆」の続編。アフリカと言っても広いわけだが、納豆らしきものが食べられている西アフリカと、韓国の納豆を追う。西アフリカといえば物騒な地域のはずだが、いつもの笑いがたっぷりの文章で安心して読める。納豆以外にも暮らしぶりなど非常に興味深い。2026/08/15
ポポロ
4
大興奮のアジア納豆の続編、文庫になって漸く読めた。納豆がなにかは定義の問題とも言えるが豆を枯草菌で発酵させたものが普遍的においしいのであれば世界各地に納豆があるのは当然にも思えてくるしその意味では目新しく驚くものでもなく思えてくる。一作目では納豆を周縁的なものとして醤油文化と対峙させる説に圧倒されたが韓国アフリカでその仮説が弱くなったのは面白い。納豆から味噌が生まれた説が提示されたがこれもすごい。納豆W杯のあたりはつまらないときの高野本のノリで残念。コロナで仕方なかったのだろうが読みたいのは冒険なんだよね2026/08/30




