内容説明
明治後期、北海道の山中で一匹の犬を相棒に狩猟に生きる男・熊爪。人里に馴染めず山を縄張りとする彼は、冬眠を逃し徘徊する凶暴な熊「穴持たず」に対峙する。穴待たずとの死闘、そして盲目の少女・陽子との運命的な出会い。獣と人間との境界を超えた理屈のない命の応酬の果て、熊爪が見たものとは。「生きる」とは何か、という問いに真っ向から挑んだ、圧巻の直木賞受賞作。(解説・角幡唯介)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
piro
42
一言で言えば理解を超えた作品。道東の山中で暮らす孤高の猟師・熊爪の姿を描いた物語は、常に「死」の臭いを感じさせる。羆との対決はまさに殺るか殺られるか。生々しく、凄惨な描写に時折怖気付きながらも、それも含めて熊爪があちら側、即ち我々とは異なる野生側の存在であり、理屈や感情ではなく感性で生きているのだと言うことを強く感じました。後半、熊爪が選んだ道は、彼自身も理屈ではなく感性で選び取ったもの、ということなのでしょうか。2026/09/02
shinchan
32
河﨑さん、初読み作家さんでした。本屋さんの店頭で文庫本になった『ともぐい』発見❗️迷わず購入しました。170回直木賞作品ですね。舞台は明治時代の後半の北海道道東地域。かなり重み十分な文章は河﨑さん独特なものなのでしょうね〜 、、、、?結末はこうきたかっと言う印象でした 。迫力十分なお話ですよ。2026/08/06
まさ
25
文庫が出たので早速再読。読み始めてすぐ、主人公・熊爪の自然そのものの雰囲気に触れた。河崎さんの作品のもつ自然そのものの荒々しさだ。羆と対峙するが、それは動物対人間というより、獣と獣のぶつかり合い。だからこそ、タイトルがしっくりとくる。読み終えて、角幡さんの解説も読み、"情念"というキーワードにまた腑に落ちるものがあった。それこそ、人間を感じる部分なのだろう。2026/09/12
MATHILDA&LEON
25
猟師として肉を獲り、店に卸す“熊爪“。人との関わり合いを極端に嫌い、山小屋で暮らす彼は、ある一件を元に、熊と闘うことになる。必要な分だけの、自然の命を頂く主人公“熊爪”の価値観、死生観にはハッとさせられるものがある。描写が生々しいが、自然を描く美しさは巧みで、頭の中で絵が広がってゆく。男性作家が書いたのかと思うほどに荒々しい筆致だったが、まさか女性作家だったとは。直木賞受賞作として納得の一冊。2026/08/25
たかぃ
16
野趣ぁぢ(*´꒳`*) ▼時ゎ明治の道東白糠で生粋の猟師の熊爪(本名不詳)が獣ぉ狩り、木の実ぉ採り、ケガぉ越ぇ、因縁の熊ぉ討ち、女の温もりぉ求め、胤(たね)ぉ着け、ゃがて最期ぉ迎ぇる。 ▼理解ゎできるけど感想の言語化が難しぃ。ゥチの了見からかけ離れた価値観に打ちのめされるのみ。凄ぃ小説でした。もちろんょぃ意味で(´-ω-`)2026/08/24




