講談社選書メチエ<br> ブリティッシュ・ロック 思想・魂・哲学

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講談社選書メチエ
ブリティッシュ・ロック 思想・魂・哲学

  • 著者名:林浩平【著】
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  • 講談社(2026/07/03 配信開始予定)
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  • ISBN:9784062585606

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内容説明

ハイデガーの実存の「開け」の概念とロック。「新たな霊性を啓くメディア」としてのロック。テクノロジーとロックの関係、新たな芸術ジャンルとしてのロックなど、思想の側からロックという「現象」を深く読み解く未曾有の論考。

【目次】
第一章 ロックの歴史
1 はじめに ロックとはなにか
2 ロックの誕生 ロックンロールに始まる
【略】
8 ピンク・フロイドとイエス
9 EL&Pとジェネシス
10 カンタベリー・ロックとその系譜
11 パンク・ロックの勃興
12 ヘヴィ・メタル・ロックの逆襲とパラノイア的心性の問題
13 ロックの巨大産業化とサブジャンルの複雑化
14 ロック・ジャンルのトライブ化
第二章 ロックという哲学思想
1 ニーチェ的経験からはじまる
2 〈悲劇〉としてのロック
3 ロックは「意志」の産物である
4 ロックを歌う「声のきめ」
5 「声」と「気分」の密接な関わり
6 自己開示を導くものとしてのロック
7 ロックを語ることの「自己表出」性
第三章 ロック・霊性を啓くもの
1 神秘主義思想とロック・ミュージシャン
2 アレイスター・クロウリーとジミー・ペイジ
【略】
6 シュタイナーの「音階体験」理論とロック・コード・スケール
7 ロックとオレクシス(絶対を希求する欲望)との結びつき
第四章 現代アートのなかのロック
1 ロック的な美意識の誕生
2 レコード・ジャケットのアート感覚 ヒプノシスの世界
3 ロジャー・ディーンとマーカス・キーフの仕事
4 アートスクール出身のロック・ミュージシャンたち
【略】
8 ブライアン・イーノとヴィデオアート
第五章 ロックの歌詞の世界
1 歌詞を通してロックを探る
2 ラブソング
【略】
6 内省的なメッセージを持つ歌詞 「エピタフ」
7 「スターレス」をめぐって
8 「天国への階段」のメッセージ
9 歌詞の文学性
第六章 ライフスタイルとしてのロック
1 ヒッピー・カルチャーとロングヘア
【略】
6 ドラッグ・カルチャーとロック
第七章 ロックは滅んだか
1 ロックは音楽ではない?
2 アンチ・ミュージシャンとしてのブライアン・イーノ
【略】
5 デジタル・テクノロジーがロックに引導を渡したか
第八章 ロックの未来形
1 ロック・スピリットの帰趨するところ
2 音楽シーンの衰退?
3 ロックの未来形?
あとがき
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いたろう

23
ブリティッシュ・ロックの歴史から、ロックと哲学の親和性、神秘主義的側面、現代アートとの関係性、カルチャー、ライフスタイルまで。1977年前後のロンドン・パンク・ムーヴメントの衝撃について、あまりページが割かれていないのが若干物足りないものの、読み物として十分面白い。ロックは70年代に頂点に達し、80年代以降衰退期に入ったという言説は、マインドという意味では納得できる。80年代以降はどうしても商業主義的な匂いがする。2013/10/08

阿部義彦

15
図書館本。講談社選書メチエからの一冊。東大卒の詩人で文芸評論家でもある著者だけに、主に思想、哲学の方に踏み込んだ、印象批評とは違った地平にたって、ロックの発祥地 である、英国に軸足を置いた歴史的考察にはじまり、ハードロック、プログレ、カンタベリー派、グラムなど、個々への影響、そして哲学、思想、アート、そして歌詞にまで、細かく分析します。アートスクール出身者が多いのにも注目して、特にブライアン・イーノには一節を設けてアンチ・ミュージシャンとして音楽の境界を拡げたアンビエント以降の影響力を考察。刺激的です。2023/01/15

Koning

14
残念本。現代詩作家で評論家でどっかの大学の講師(教授だかなんだか知らんが)の林なんだけど、やっぱり半端すぎる。「生きのびろ、ことば」でもなんだか詰らん人だなーと思ってたのだがこれは酷いなー。ブリティッシュ・ロックってもカタトニアとかマニックスなんか欠片も出てこないとかありえないだろ。結局の所ロックに乗っかった自分史を哲学してみました的な人文系のダメなとこが出ちゃった本と言うか。編集ちゃんとする!って感じですな(汗2013/11/04

nizimasu

5
イギリスのロックに進歩的な部分を見て歴史を概観しつつカルチュラルスタディーズ的な「トライブ」としてブリティツシュロックを分類していくというきわめてオーソドックスかつうなづけることの多い本である。ロックをハードロックとプログレッシブという視点で分類していくのは、著者が54年生まれということもあり、ついパンク以降に立脚点がある自分としては意外に新鮮。その分、80年代以降の指摘が浅薄で、なぜかトリップホップというかブリストル勢の話など、かなりひとっ飛びでしたがかなり満喫できる満足なないようでした2013/09/04

左手爆弾

4
こりゃダメだ。「ロックの哲学」を語るなどと言っておきながら、筆者が語るのは「60年代以降のエレキギターを使った8ビートのロック」に止まる。ニーチェやハイデガー、アガンベンを引用しているが、本質的にその引用に意味がない。ニーチェのいう「ディオニソス的陶酔」がロックだというなら、ニーチェがその時問題にしていたワーグナーはロックなのだろうか?筆者はそうして、ビートルズ以前の音楽についてロックかそうでないかを語る必要があった。が、哲学がどうのと言っておいて、結局は「あの時代のあれ」としてのロックを語るだけである。2014/08/18

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