内容説明
「よい統治」とは何であり,それはいかにすれば可能なのか.最善の統治形態とは代議制統治にほかならないことを論証したJ.S.ミルの政治論(一八六一年初版).制限選挙が続く時代の英国にあって,様々な改革を提案する.危機に立つ現代の代議制デモクラシーを深く考えるうえでも触発されるところが多いであろう.
目次
序 言
第一章 統治形態はどの程度まで選択の問題か
第二章 よい統治形態の基準
第三章 理想の上で最善の統治形態は代議制統治である
第四章 どんな社会条件では代議制統治は適用できないか
第五章 代表機関の本来の役割について
第六章 代議制統治が陥りやすい欠陥や危険について
第七章 真の民主政と偽の民主政について
――全員を代表することと,多数者だけを代表すること
第八章 選挙人資格の拡大について
第九章 二段階選挙は必要か
第一〇章 投票方式について
第一一章 議員の任期について
第一二章 議員に誓約を要求すべきか
第一三章 第二院について
第一四章 代議制統治体制の執行部について
第一五章 地方の代表機関について
第一六章 国民的一体性と代議制統治との関連
第一七章 連邦制の代議制統治体制について
第一八章 自由国家による属領統治について
訳 注
訳者解説
事項索引
人名索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
O次郎
2
民主政治が自明ではなかった時代の民主主義擁護であり、その正当性を解説している本。それが広まったが故に民主主義に対する懐疑論が広まっている現代に読むことは意義深いと感じた。その後批判されたのも頷けるくらいミルの複数投票制に関する議論はエリート主義的だし、単記移譲式投票に関するミルの議論も100%頷けるものではない。とはいえ、その限界を理解しつつも「必ず権力は腐敗する」という前提に立ってよりマシな統治としての代議制民主主義を論じたミルの議論には学ぶべき点は多く、現代政治を考える上で立ち戻るべき本だと思った2026/05/30
-
- 電子書籍
- 作家がスターだった時代:文春文士劇の4…




