岩波科学ライブラリー<br> 古文鳥類学 - 平安貴族が愛でたのは本当にホトトギスなのか

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岩波科学ライブラリー
古文鳥類学 - 平安貴族が愛でたのは本当にホトトギスなのか

  • 著者名:三上修【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 岩波書店(2026/06発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000297431

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内容説明

郭公,霍公鳥,時鳥そして保登等芸須……本当にどれもホトトギス? 万葉集の「比婆理」はヒバリ? 江差追分の「かもめ」はどのカモメ?分布,習性,生息環境から人々の思いまで,鳥類学者が手がかりの限りをつくして,古典の中の「あの鳥」の正体に迫る.鳥にしたしみ,ときに想像の翼をはためかせ,平安や江戸の風にあたろう.

目次

はじめに

1 「庭にスズメが来ました」――生物の〈名前〉ってむずかしい
 「スズメ」って何だろう?
 「カラスがごみを漁って困ります」のカラスとは?
 標準の和名
 学名――世界共通の種名
 標本と学名の切っても切れない関係
 そもそも種とはなにか
 生物の名前のややこしさ

2 古典に鳥を探す意義――日本の古典は鳥だらけ?
 古典の読みづらさはどこから?
 古典VSラノベ
 なぜ残っているのか
 古典ぎらいが古典にふれる意義
 日本書紀のセキレイ
 助っ人登場 カラスとトビ
 和歌の鳥,随筆の鳥
 古典に登場する鳥に着目するご利益
  コラム◎セキレイの尾

3 「比婆理」の謎,「都鳥」の謎――種名の推定・入門編
 学名の威力
 万葉の時代に学名はない
 どの漢字がいい感じか
 比婆理は,本当にヒバリか?
 「みやこどり」論争
 そもそも誰が詠んだのか
 ミヤコドリとはどんな鳥?
 ゆりかもめかも?
 白黒つけたいみやこどり
 岩にしみ入るのは何ゼミの声か
 現代からみたセミ論争
 原点は岩波に?

4 平安貴族が愛でたのは本当にホトトギス?
 ホトトギスに切り込む
 清少納言も大絶賛
 鎌倉時代からのほととぎす
 托卵――カッコウ類によるたくらみ
 カッコウ類と仮親の攻防
 よく似た格好――百見は一聞に如かず
 生息場所は仮親に依存
 ホトトギスって,どんなかんじ?
 名乗りを上げる
 「霍公鳥」をなんと読む?
 ほととぎすはうぐいすの子?
 夜との組み合わせ
 「かく恋ふ」と告げてくれ
 郭公・時鳥はほととぎす?
 ホトトギスが優勢っぽい
 カッコウはどこへ
 カッコウは関西にいなかった?
 その後のカッコウ,ホトトギス
 ホトトギスは山の鳥?
  コラム◎清少納言が聞いたホトトギスの声は現代と同じだったか?

5 江差追分の「かもめ」は何かもめ?
 サイは投げられた
 エエ町,江差
 かもめの鳴く音――江差追分
 なにかもめかもめてみる
 いつどこで歌われた?
 どんな「かもめ」がいたのか
 アンケート――歌にふさわしいのはどの「かもめ」?
 驚きの結果
 「なにかもめ」にはなにが効く?――決定木分析
 若いと「かもめ」はカモメ?
  コラム◎絵の中の鳥を推定する

6 いにしえの鳥の推定は何をもたらすか
 解釈に歴史あり
 人は解釈をするものかも
 解釈をする意義とは?
 二つのアプローチ
 推定により得られるもの

おわりに

  文献・出典一覧
  凡例

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐治駿河

50
図書館本。これはかなり面白い。著者が鳥類学者である。学生時代は古文の授業をほとんど興味が無かったと書かれているが、何かがきっかけで古文に興味を持ち始め、自身の研究分野と融合させて研究を進めたのでしょうか?とても素晴らしいです。本書は「スズメ」の話から始まりますが古文で書かれている「スズメ」は今の「スズメ」と同じなのか?そして本書で最も分量が割かれているのはタイトルにもある「ホトトギス」ですね。「ホトトギス」と「カッコウ」この2つの鳥がかなり混雑して同一視されている部分もある事が書かれています。2026/06/21

pppともろー

3
古典に出てくる鳥の種類は?ホトトギスとカッコウの違い。都鳥は?とてもユニーク。2026/06/12

pushuca

0
作者三作目になる鳥の本。今回も目の付け所は抜群に良い。作者は宝の山を発見したのではないか?2026/06/25

みつくん一世

0
鳥類学者って面白い人が多いようだ。古典や民謡を紐解きながらカッコー類、カモメ類についての生態や鳴き声の違いが分かって面白かった。2026/06/19

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