内容説明
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パリパリ叉焼、寒気を払う蛇スープ、あっさり澄んだ雲 麺……
一度食べたら思い出さずにいられない、香港の味。
飲食文化に精通した地元っ子が綴る、香港の職人史から風土と美食の関係まで。
たしかな手仕事が生む香港ローカルグルメが次々消えつつある今、舌と心に刻みたい貴重な記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ori
16
香港にはこんな美味しいものがありますよという単純な食べ物紹介本ではない。どちらかというと失われた、失われつつある古き良き食べ物と食文化についてのノスタルジーが満載で、この本が何故香港でロングセラーなのかもまさにそこが香港人に訴求するのだと思う。失われつつある理由については様々あるけれども、日本と一番違う点は香港人が合理的すぎるってとこもあるように思う。そして庶民食の職人を下に見る差別的な感覚。本人ですらそんな感覚でいるので、割に合わないと無理して子供に継がせたりもない感じ。それも香港だなと思う。2026/07/10
noko
4
香港の食文化のコラム。読むと、香港の定番料理の歴史や人気な訳、作り方がわかる。柔らかい叉焼より噛むと味が出てくる叉焼が好みなら、元朗の添記。サテー牛肉麺は潮州人達が東南アジアに出稼ぎに出かけた事で香港に伝わった料理。エッグタルトにはパイ生地派とクッキー生地派がある。元祖英国式に近いのはクッキーの方。でも私はパイ派、新華茶ちゃーん廳が美味。香港は昔湯葉が名産品だったが、中国本土に移転。でも毒湯葉流通報道があった。香港屋台はどんどん数が減っている。今の香港マンションには完全なキッチンはない。またいつか行こう。2026/10/11
natsumi
3
香港の食文化の魅力やさまざまな現代的事情を、己の歴史を知ろうとする好奇心と、ときに厳しい目線で。次また香港に行ったら、試したい味がたくさん(蛇以外)。そもそも広東料理とは?というレベルの自分でも、なるほどなーとなる面白さでした。それはたぶん、便利さ手軽さ効率を得た一方で失ってきたものを、同じように自国の文化で知っているから。厳しさの背景には、大事な食の思い出へのノスタルジーがある。2026/08/09
お抹茶
2
在りし日の香港の料理の記録が多い。現代の香港人は清湯の淡白さを軽視しがちだが,雲呑麺のスープには多くの手間がかかっている。くさやのような鹹魚は屋上で干せなくなって風味を失った。イギリス人が与えたのは食における開放的な態度で,イギリス料理ではない。香港の広東料理の師傅は科学的ではなく,料理を教えたがらず,文献資料も多くなく,広東料理文化は少しずつ失われている。鵞鳥のローストは,まず腹の部分を食べ,もも肉,胸肉と手羽,首と喉と食べ進め,背肉は瀨粉のスープに浸すとよい。2026/10/28
Scotts
1
香港の食文化の歴史と現状がキレイな写真と共に解説されています。美食で名高い香港ですが、現実には製造に時間がかかる調味料・食材や手間のかかる料理など本物の多くが失われているようで残念です。そんな中でも伝統を守る店が紹介されています。香港を訪れる機会があれば是非いきたい店が何軒も載っていますが、それまで残っていて欲しいものです。2026/09/30




