内容説明
宮沢賢治の死生観,ハン・ガン作品の痛み,石牟礼道子の詩にみる希望.同時代を生き,互いの国の文学を訳すふたりが,日本語と韓国語の深い森で,考え,問い,対話する.激動の戒厳令,終わらない戦争への抵抗――わたしたちの言葉と歴史について.書くこと,読むことの根源にせまる二年間の往復書簡.「世界」連載書籍化.
目次
まえがき……………斎藤真理子
親愛なる真理子さんへ
太陽の子,月の子
夢のなかの父
白い小惑星との衝突
日本文学の旅
悲しみの質量
私の言葉を守るために
私たちは,愛だから
隣国語の森
未来の前書き
三角好き
苦い杏
君も私のように寂しいの
親愛なるスユンさんへ
金星旅館のころ
済州島と沖縄
活字の濁流へ
韓国文学の巨木
一一年目の抱負
戦争が怖かった
「サラン」を使うとき
戦争のあとがき
夏の日記
オマージュ
旅のおかげ
雪片を見つけたら
あとがき……………チョン・スユン



